
<明治安田J2:甲府1-0札幌>◇第7節◇29日◇プレド
コンサドーレ札幌は甲府に0-1の完封負けを喫し、リーグ戦3連勝を逃した。前半7分に左CKから先制点を奪われ、追いつけなかった。今季ホームは2戦2敗。17位に後退し、30日の他チームの結果次第では、降格圏内に逆戻りする。岩政大樹監督(43)は「自分たちが弱いと認識しないといけない」と危機感を口にした。
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試合後、ピッチを1周する札幌の選手たちにはサポーターからブーイングが浴びせられた。岩政監督は「常々チームは成長段階と伝えているが、今日の試合をしていると成長と言ってられない。自分たちが弱いと認識しないといけない」と厳しい表情だった。
想定していた動きに対応できなかった。左CKから先制点を献上した。ペナルティーエリア内に相手は7人。身長166センチのレフティーにダイレクトで合わせられゴールを決められた。「99%あのパターンでシュートまでいくだろうということは分かっていた。(ピッチの)中でどのような意思があったのか分からないが、あのような失点をしていると勝てるものも勝てない」。勝敗を分けた場面を「失点の仕方が“安い”」と悔やんだ。
チーム始動からもうすぐ3カ月。選手のタイプを見極め、当初の3バック戦術から4バックに基本布陣を変更し、直近の2連勝は成功していた。ただ毎度「根深い問題」と口にするように、特に守備面で課題を突きつけられている。「クリアの練習をしているが、それだけでは解決できない。あらゆる局面で集中力が切れる、荒さが出る」。
今季7戦中6戦で先制を許し、追いかける展開になることで苦しむのがパターン化。この日フル出場したMF青木は「まだホームで勝利がなくて、みなさんに申し訳ない気持ち。気持ちが入ってなくてプレーしている選手はいない」。次節4月5日徳島戦こそホームで初勝利を狙う。【保坂果那】