starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【日本代表】「忍者」前田大然、開始14秒から会場沸かす 1トップ起用に応え貪欲にゴール狙う


2026年W杯北中米大会に向けて、日本代表FW前田大然がサウジアラビア戦のアジア最終予選で1トップとして初の先発出場を果たした。前田は、セルティックでの勢いそのままに、迅速なプレーと貪欲な攻撃姿勢を見せた。試合では相手DFのボールをブロックし、鋭いシュートやプレスでゴールを狙った。彼のプレースタイルは、セルティックで培った足を止めないストライカーとしての力強さを体現している。現在のチーム内競争では、前田は上田綺世不在の中で新たなチャンスを掴み、1トップ争いに積極的に参加している。

日本対サウジアラビア 前半、シュートを放つ前田(中央)(撮影・江口和貴)

<ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選:日本-サウジアラビア>◇25日◇C組◇第8戦◇埼玉

サッカー日本代表FW前田大然(27)が26年W杯北中米大会に向け、今季公式戦42試合で28得点を記録するセルティックの勢いのまま、森保ジャパンの1トップも奪いにかかる。これまで不動の1番手だったFW上田綺世が右足首捻挫で離脱する中、サウジアラビア戦にアジア最終予選8戦目にして1トップで初の先発出場。俊足を生かし、貪欲にゴールに向かう新たなセンターFW像を見せつけた。

   ◇   ◇   ◇

待ちに待った最終予選初スタメン。前田は立ち上がりからエンジン全開だった。開始14秒、相手DFがクリアしようとしたボールを鋭い出足でブロック。さっそく持ち味を見せて会場を沸かした。前半9分にはMF田中のスルーパスから抜けだし、右足シュートを放った。先制点かと思われたが、右ポストをたたいた。

前半11分には左から中村がゴール前へ折り返す。素早くニアサイドへ走り込んだが合わせられなかった。それでもゴールに向かい、足を止めない。同19分には相手DFが縦に蹴りだそうとしたボールを持ち前の“鬼プレス”でカット。ドリブルでゴール前へ持ち込むが、ボールが足に付かず、左足シュートは力なくGKにキャッチされた。

走り続ける。愚直なストライカー。ペナルティーボックスへ走り続け、ワンチャンスを生かすのが仕事だ。「10回走って1回しか来なくても9回入るというのはやっている」。この積み重ねがセルティックでの大活躍につながっている。

W杯切符を手にしたことで、チームは本大会を見据えたチーム内競争というフェーズに入った。第2期森保ジャパンで、1トップの1番手は上田だ。23年3月以降の2年間で19試合14得点。正確なポストプレーと高い決定力でチームに勝利をもたらした。大柄で同じターゲットマンタイプの小川は、同期間で8試合6得点。そして機動力タイプの前田は、前節バーレーン戦終了時点で11試合2得点。これまではウイングでチャンスメーカーとしての役割が求められたため、直接ゴールに向かう場面は多くなかった。

だがセルティックで中央で起用されるようになると、さまざまな形からゴールを奪えるオールラウンダーぶりが開花。ゴール量産については「今までの積み重ねが結果になっている。今まで、そこに入ってるけどボールが来てないだけっていうのが結構あったけど、それが今自分のところに来てるって感じなんで、あまり変えてることはない」と言う。この日のサウジアラビア戦でも気配を消し、ゴール前に素早く忍び寄る「忍者」のような身のこなし。疾風(はやて)のように現れる前田が、1トップ争いに割って入ってきた。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.