中日松中信彦1軍打撃統括コーチ(51)が16日、ナゴヤ球場での新人合同自主トレを初視察した。ドラフト3位・森駿太内野手(18=桐光学園)は初フリー打撃に挑戦。平成唯一の3冠王は「あれだけフルスイングできるのは魅力。振る力を上げていけば面白い」と、身長187センチの和製大砲候補生の将来性に太鼓判を押した。
昨オフに現役を引退したばかりの垣越打撃投手の力強い球にも森駿は振りまけなかった。屋内練習場で約60スイング。力強い球で内野地点に張られたネットを揺らし続けた。「久しぶりだったんで、ちょっと力んじゃったかな。荒くても、球に対して強くコンタクトしていくことを意識しました。合格まではいかないけど、最低限はできたと思う」。高校通算48本塁打の大砲候補は笑顔をこぼした。
森駿は、昨季からの導入された低反発金属バットでも20本以上のアーチを量産した。ホームランテラス設置前の福岡ドーム(現みずほペイペイドーム)で2度の本塁打王を獲得した松中コーチも、「あれだけフルスイングしても軸がぶれない。長所としていいものだと思う。伸ばしていければいい」と飛ばす素質に目を細めた。井上監督は高卒ドラフト新人は2軍読谷キャンプスタートを示唆。森駿は「早く(1軍で)見ていただけるような選手になりたい」と、早期1軍昇格へのモチベーションを高めていた。【伊東大介】