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【阪神】近本光司の離島支援は全国へ?母校学長から「三宅島」提案受け「関われれば大きい」


阪神タイガースの近本光司外野手が、彼が理事を務める一般社団法人「LINK UP」と母校である関西学院大学との連携協定を締結しました。この協定により、彼の夢である地域貢献活動が更に広がります。近本選手は、離島支援を含む多彩な分野で大学および学生と協力し、教育やスポーツ振興に貢献します。すでに実施している「子ども夢応援プロジェクト」を継続し、さらには三宅島や小笠原諸島などの離島支援も視野に入れています。近本選手は「離島の子どもたちに人生の選択肢を増やして欲しい」との想いから、「LINK UP」を立ち上げ、地方創生、教育支援、産学官民連携を通じて多面的な社会貢献を目指しています。

連携協力協定書にサインし笑顔を見せる左からLINK UP理事の近本(阪神タイガース)、石井代表理事、関西学院大学・森学長、古川副学長(撮影・上田博志)

阪神近本光司外野手(30)の夢がますます広がる。24日、兵庫・西宮市の母校関学大を訪問。自ら理事を務める一般社団法人「LINK UP」と同大学との連携協定締結式に出席。大学、学生とタッグを組み、教育、地方創生、スポーツ振興など多彩な分野で協働する。昨秋に実施した、小学生に体験の場を提供する「子ども夢応援プロジェクト」も継続する。森康俊学長(57)は「在学生と卒業生が一体となって、地域社会に貢献できるプログラムは本当に意義がある」と行動力に深く感謝した。

同法人が離島支援に力を入れていることを知る学長は近本にサプライズ提案。「私には推しの島があります。東京の三宅島。災害の関係で1度行ったことがあって。竹芝から夜に船で出て朝に着く。島の皆さんの生活を見ました。それで近本さんにちょっとお伝えしたかった」と熱弁した。

近本は少し驚きながらも、真摯(しんし)に応じた。「離島はそれぞれの環境や社会の課題がある。そこに僕たちもアプローチしたい。三宅島や小笠原諸島もすごい行きたいと思っていた。関われるのはすごい大きいことだと思うし、新しい一面も見えてくると思う。同じ奄美群島でも沖永良部と与論、沖永良部と徳之島は全然問題も違ってくる」。将来的には、全国規模でより多くの離島を支えたい意向を明かした。

兵庫・淡路島の出身で、離島支援はライフワーク。毎年、鹿児島の沖永良部島で自主トレも行っている。社会貢献活動は離島にとどまらず、昨年末には芦屋市教育委員会との連携を発表している。「社会のため、子どものためにやることが自分のモチベーションにもつながる」。日本に人が住む離島は400以上。永続的な活動を掲げる近本にとって、支援する離島を増やすことは野球の原動力につながる。【柏原誠】

◆「LINK UP」 社会貢献活動に熱心な近本は昨年2月、全国の離島支援を主な目的として「LINK UP」(リンクアップ、本社・神戸市、石井僚介代表理事)を立ち上げ、理事に就いた。「離島の子どもたちに人生の選択肢を増やして欲しい」と願い、社団法人化したのは「現役中だけでなく、引退しても続けたい」との思いから。活動の3本柱は「地方創生」「教育支援」「産学官民連携」。昨季は故郷の淡路市在住者を甲子園に招待したり、淡路島や自主トレ先の沖永良部島の子どもを対象にスポーツ教室を開催した。

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