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【ソフトバンク】甲斐拓也、熟考の末に巨人移籍決断「阿部監督の熱い言葉が響いたのでは」代理人


ソフトバンクに所属していた甲斐拓也捕手(32)が、国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人への移籍を決意しました。彼は育成ドラフトでソフトバンクに加入し、13年オフには支配下登録され、その後8年連続で100試合以上に出場し、ゴールデングラブ賞を7度獲得するなど、球界を代表する捕手として活躍しました。ソフトバンクは4年10億円プラス出来高払いの契約を提示したにも関わらず、甲斐は「新たな挑戦をすることで野球選手としての自分をもっと高めたい」という想いから移籍を選択。巨人側は阿部監督のかつての背番号「10」を提示し、甲斐への熱意を伝えました。彼は「セ・リーグで新たな挑戦を始めたい」と意気込みを語り、新天地での活躍を目指します。

甲斐のFA移籍をまとめた書類を球団に提出し、報道陣の囲み取材に応じる代理人を務めた弁護士(撮影・岩下翔太)

新天地を選んだ。国内FA権を行使していたソフトバンク甲斐拓也捕手(32)が17日、巨人へ移籍することを決めた。1カ月以上熟考を重ね、大きな決断を下した。この日、代理人の酒井弁護士が球団事務所を訪れ、移籍する意思を伝えた。甲斐はソフトバンクを通じてコメントを配信。「考え抜いた結果、移籍することを決断しました」とつづった。

当然、恩義も感じていた。10年育成ドラフト6位でホークスに入団。13年オフに支配下登録を勝ち取り、17年からは8年連続100試合出場を果たした。過去7度ゴールデングラブ賞を獲得し、名実ともに球界を代表する捕手へと成長。「今の自分があるのは、間違いなくホークスに育てていただいたおかげです」。宣言残留を認めていたソフトバンクは、4年10億円プラス出来高払いを提示。大型契約を意気に感じるも、移籍への決断には一野球選手としての思いがあった。

「新たな挑戦をすることで野球選手としての自分をもっと高めたいという心境に至り、移籍することを決めました」

ジャイアンツの熱意も感じた。巨人側は阿部監督が現役時代につけた背番号「10」を提示。交渉に同席していた酒井弁護士は「阿部監督からもすごい熱いお言葉をいただいた。本人にかなり響いたのではないでしょうか」と明かした。

甲斐は「離れてしまうのは本当につらいのですが、セ・リーグで新たな挑戦を始めたいと思います」と前を向いた。14年間在籍した古巣に別れを告げ、新天地で再出発する。

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