TBSは22日、「情熱大陸 2夜連続スペシャル」で、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)を特集し、同氏のプロ意識が現れたシーンを公開した。
イチロー氏は現役引退後、自身の自主トレを手伝っていたメンバーを中心に「KOBE CHIBEN」を結成。21年からは毎年、高校野球女子選抜と真剣勝負を挑んでいる。今年9月の同戦は「エース」のイチロー氏が141球で4年連続の完投勝利を果たした。 イチロー氏はシーズン中からマリナーズの本拠地「Tモバイルパーク」で、ピッチングや打撃練習など準備を重ねる。バットを手に一度引き揚げ「笑わないで。これはなかなか斬新でしょ」と、自前のキャッチャーミットと捕手用のレガース姿で登場。マシンを相手に捕球練習を行い「キャッチャーって大変だよね。尊敬するわ。(捕手をやる可能性が)あるからね。その時『できない』って言いたくない。それは絶対いや」と、同氏ならではのプロ意識を語った。
「KOBE CHIBEN」には、22年から松坂大輔氏(44)が加入。今年からは新たに松井秀喜氏(50=ヤンキース特別アドバイザー)が加わった。松井氏は初回の守備で右太もも裏を痛めたが、8回に右翼席へ本塁打。足を引きずりながらベースを1周し、イチロー氏と抱き合った。同氏は「人のプレーで涙が出たのは初めてかもしれない。あれは泣けます」と感動を隠さなかった。