
ジュニア内の新グループACEesが12日、都内の有明アリーナで初のツアー「ACEes Arena Tour 2025 PROLOGUE」東京公演を行った。グループ初のオリジナル楽曲を披露するなど全34曲を歌唱したほか、CDデビューへの思いを吐露する一幕もあった。8月の大阪公演まで全国5都市20公演で計25万2000人を動員予定。
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元は別々のグループに所属していた5人が、ジュニア内の再編を経て2月に結成。バラエティー番組で活躍する浮所飛貴(23)や、俳優業での活躍も目覚ましい作間龍斗(22)など全員が02年生まれの若き精鋭たち。盛り上げ役の那須雄登(23)は、ステージ上で「ACEesを見てどうですか?ビジュアル強すぎんだろ!」と自賛のシャウト。純白衣装が似合う端正なルックスはもちろん、歌唱力、アクロバットも鮮やかに決める高いパフォーマンス力。ACE(エース)級の面々がそろった。
“お披露目”の今ライブでは、5人にとって初のオリジナル楽曲2曲を初披露。ダンスナンバー「Acing out」では、それまで漂っていた王道アイドルの空気感を一掃。「PROLOGUE」は未来への誓いを込めたバラード曲。浮所は「キラキラした曲もやるけど、そうじゃない一面も見せたい。いろんな面を見せたいです」と、振り幅もグループの魅力の1つに上げた。
ライブ中盤には、ステージ上でマスコミの公開囲み取材が実施された。「デビューを目指しているか」という直球の質問が飛ぶと、メンバーは「当たり前です」と即答。那須は「このツアーを始めるにあたって、それを念頭に準備しています。絶対デビューするという気持ちで挑んでます」とよどみない。
電撃発表だったグループの再編は、SNSを中心にファンから困惑の声も相次いだ。そんな今だからこそ、あえて言葉にする。作間は「僕は進みます。いろんな思いをさせたこと、本当申し訳ないと思ってます。でも、早くみなさんで良い景色を見ましょう」と濁さない。浮所は「ここで宣言します。どこにも負けないグループに、俺たちなります!」。“行き先”を定めた5人の背中を押すように、ファン1万5000人の大きく温かい拍手が会場にこだました。【望月千草】
○…メンバーの佐藤龍我(22)が、今ライブのために系統の異なる2着の新衣装をプロデュース。1つはファーやスパンコールを付けるなどし「とりあえずてんこ盛りにしました」と、きらびやかな装い。もう1つはジャケットスタイルで、パンツのすそに「ACE」の文字をあしらうなど、こだわりをつめこんだ。
◆浮所飛貴(うきしょ・ひだか)2002年(平14)2月27日、愛知県生まれ。16年入所。立大法学部卒。メンバーカラーオレンジ。173センチ、B型。
◆作間龍斗(さくま・りゅうと)2002年(平14)9月30日、神奈川県生まれ。13年入所。メンバーカラー紫。180センチ、O型。主演映画「山田くんとLv999の恋をする」が公開中。
◆佐藤龍我(さとう・りゅうが)2002年(平14)12月17日、神奈川県生まれ。16年入所。メンバーカラー黄色。180センチ、血液型不明。
◆深田竜生(ふかだ・りゅうせい)2002年(平14)4月13日生まれ、埼玉県出身。18年入所。メンバーカラー緑。178センチ、A型。
◆那須雄登(なす・ゆうと)2002年(平14)1月16日、東京生まれ。16年入所。慶大経済学部卒。メンバーカラー青。170センチ、B型。