
経済学者の成田悠輔氏(39)の弟で起業家の成田修造氏(35)が12日、X(旧ツイッター)を更新。退職代行サービスについて私見を述べた。
「退職代行サービスにも言いたいことはあるw 去年だけで2万とか3万人が利用。多いのが20代。今年は4/1から去年の2倍の利用者」などと書き出した。
続けて「まあビジネスしては人の弱みにつけ込んだ面白いサービスなんだけど、ぶっちゃけ自分の意思決定に自分でケツふかない無責任な若者を量産する装置にすらなってるとも思うけどね」と投げかけた。
「ブラック企業の話が良く出るが、こんなサービスがあってもその撲滅にはならないだろう。そしてその企業にそもそも入ってる人は、みんながいいと思うような会社に入れる気もしない。なんらかの我慢は強いられる環境が続くだろう。その度にまた退職代行使ってとりあえずやめるんだろうか」と指摘。
「そもそも、それを選んでるのも自分なんじゃないかと思うし、やめるなら正々堂々やめると言うのが基本的な筋。どうしても聞いてもらえなかったり鬱や病気になるくらいなら弁護士のサービス使うとかはあるが、こうやってカジュアルに『とりあえず嫌なら辞められる』世界を作ってろくなことはないと思う。その人たちは今後も、自分の選択や責任から逃れる人生だろう。そこの痛みを自分で乗り越えられるかどうかは結構重要な分岐だと思う」とした。
そして「高学歴でも普通の企業でも何も連絡なく突然消えるとか、そういう人がいるけど、人としてやばいわけで、それが当たり前になり、そういうのを気軽に作り出すシステムは世の中を良くしてると自分は思わないな。儲かるからいい、ニーズがあるからいい、というものでは無い」とした上で「まあ、これが今の若者なのです、と言えばそれまでだし、今思えば、部活とかでもほとんどが突然来なくなってやめるみたいな感じで、そういう奴はまあ結局その後も全然ダメなやつばっかなんだけど、そういうのを簡単に増殖させる仕組みが良い社会を作ってるとは思わん」とつづった。
成田氏の投稿に対し「辞める会社のことなんて、今後の人生においてどうでもいいし、退職代行使うだけ、まだまともな気がする。バックレるより全然まっし」「言っている事は理解できますが、退職できずに心を病んで、逃げた先が自ら命を断つ可能性があると考えると、そう単純でも無い様に思います。ブッチすれば良いとの意見も散見されますが、それによって何が起こるか分からない恐怖心や変な責任感があって、それが出来ない人も多いです」「ツイート文の長さがモームリ」などと書き込まれていた。