<M-1グランプリ2024>◇決勝◇22日◇テレビ朝日
9番手に登場のエバースが1点差で涙をのんだ。冷静な佐々木隆史(32)がボケて、町田和樹(32)がワードセンスの高い言葉でツッコミを入れていく東京漫才で848点をマーク。惜しくも849点の真空ジェシカに届かず、最終決戦の3組に残れなかった。
ネタはうるう年の2月29日の15年後に男女が再会するという設定。2月28日か3月1日で悩む佐々木に対し、町田が「月末締めだろ!」とツッコミを入れて大爆発。流れをつかんだ。
オードリーの若林正恭は「関東の言葉でここまで持って行けるのはスゴい」と絶賛された。
X(旧ツイッター)でも「エバース初めて観たけど、めちゃくちゃ好きな漫才でオモロかった! 一気に、ファンになったわ! マチダ君、最高」「エバースおもしろかった 2本目見たかったなぁ」「エバース 決勝行けたやろーーーー! 決勝のネタ見たかったなぁ」「エバースのネタが好きすぎてちょっとどうにかなってしまいそうだった。好きな人を探してるときの女の顔は見ればわかる、みたいなやつ、ちょっと良すぎる」などと書き込まれていた。
第20回となる今回は過去最多の1万330組がエントリー。決勝に進出する9組はママタルト、令和ロマン、ジョックロック、真空ジェシカ、エバース、トム・ブラウン、ダイタク、ヤーレンズ、バッテリィズ。決勝当日直前に行われる敗者復活戦を勝ち抜いたマユリカを加えた計10組で20代目王者を争う。
「M-1グランプリ2024」の審査員は石田明(NON STYLE)、海原ともこ、柴田英嗣(アンタッチャブル)、哲夫(笑い飯)、博多大吉、塙宣之(ナイツ)、山内健司(かまいたち)、礼二(中川家)、若林正恭(オードリー)=50音順。柴田、山内、若林は初の決勝審査員。9人全員漫才師が審査員となった。
▼エバース(吉本興業)2016年、NSC(吉本総合芸能学院)東京校21期同期の佐々木隆史と町田和樹で結成。今年のNHK新人お笑い大賞受賞。昨年の敗者復活戦で披露した漫才「ケンタウロス」が大ウケ。決勝進出はならなかったが、インパクトを残し、今年に初の決勝進出。エバースとは野球用語で「バントの構えからバットを引く動作」を指す。