【台中22日=松本久】歌手原田悠里(69)が台湾・好運来際洲宴展中心で公演「台日慈善交流公益演唱会」を行った。初のアジア公演を台湾で行ったのが約6年前。今回は82年に歌手デビューをした同期の鳥羽一郎(72)とのジョイントコンサートとして開催した。
鳥羽はソロコーナーでデビュー曲「兄弟船」や「男宿」、新曲「鳥羽の海女」、北島の「風雪ながれ旅」などを歌唱した。「今回、原田さんに声をかけてもらって初めて台湾で歌いました。不安でしたけどすごく盛り上がって安心した。台湾で『男宿』がブレークしていると聞いていたんです。YouTubeで見ると台湾風になっている。男と女の別れのシーンの歌ですが、特に女性がうまく歌っている。『こういう歌い方もあるんだな』と勉強になるんです。今回は本当にうれしかった。原田さんのおかげです」と感謝した。
3年前に断酒した。「それからのどの調子がいい。あと何年歌えるか分からないけど頑張って歌いますよ」と誓った。原田とはデビュー直後の苦労を共にした“戦友”だ。「こんな地方には誰もキャンペーンに来ていないだろうな~と思うような所にも、行ってみると原田さんのサイン色紙が張ってあった。『これは負けらんないな』と思ったよね」。約40年前の原田の踏ん張りを懐かしそうに明かした。