海外メディアUploadVRは、2017年1月14日の記事において、「CLAZER」を開発するLead Tech幹部に行ったゲームに関する特許についてのインタビューを紹介した。
ゲームとリアルの境界を消失させる「リアル・コントローラー」
同メディアは、「CLAZER」を開発するLead Techのファンディング・マネージャーChip Northrupに、同ゲームを進化させるために申請中の特許についてインタビューを行った。
同ゲームは、OculusRift、VIVE、そしてGear VRに対応したVRクレイ射撃ゲームで、ゲーム的な派手な演出を削ぎ落としたリアル志向のシューティングゲームである。
同氏によると、同ゲームのリアル志向をさらに進化させるべく、現在54の特許を申請しているのだが、そのなかのひとつに実物の銃をVRコントローラーとして使用する、というアイデアがあることを認めた(トップ画像が特許申請時に図解のため使用した画像)。
以上のアイデアは現在開発中とのことだが、難しいのは多種多様に存在する銃をそれぞれVRコントローラー化することだと言う。つまり、同社はクレイ射撃用ライフルだけではなく、拳銃やマシンガン、もしかしたらガトリング銃といった様々なタイプのリアルな銃をVRコントローラー化しようとしているのだ。
さらに同社は、VR射撃ゲームを限りなくリアルにすることで現実の軍隊の訓練にも対応する、という展望を抱いている。
「CLAZERは、文字通り軍人の命も助けることも可能なのです」、と同氏はインタビューに答えている。
「VRコントローラーのリアル化」という動向としては、上記のアイデアのほかに、HTCがCES2017で発表したVIVE Trackerがある。同デバイスは、単体ではコントローラーとして機能しないが、リアルなモノに似せたコントローラーをVR空間内で操作可能とする機能を有している(VIVE Trackerを使ったリアル・コントローラーの事例は、本メディアでも「D3-U」を紹介している)。
完全なバーチャル触覚が実用化されていない現時点では、リアルなモノをVR空間内で使えるようにするアプローチは、没入感を高める手法として非常に有効ではなかろうか。
「CLAZER」を開発するLead Tech幹部Chip Northrupに行ったインタビューを紹介したUploadVRの記事
http://uploadvr.com/clazer-prototype-real-gun-vr-controller/
CLAZER公式サイト
http://clazer.club/games/
Copyright ©2017 VR Inside All Rights Reserved.