アシアナ航空は、2020年3月3日から4月16日まで、ソウル/仁川〜サンフランシスコ線の運航を停止する見通しとなった。
2013年7月6日、サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗し大破した事故を受け、韓国国土交通部は、ソウル/仁川〜サンフランシスコ線を45日間運航停止とする処分を下した。アシアナ航空では処分は重すぎるとしていたものの、ソウル行政裁判所は2016年2月19日、処分は正当であるとの判決を下していた。その後もアシアナ航空は上訴していたものの、最高裁判所も処分を支持した。
アシアナ航空214便は、ボーイング777-200ER型機で運航。パイロットの人為的ミスでサンフランシスコ国際空港の滑走路の手前で機体尾部が激突し、乗員16名、乗客291名のうち半数以上が負傷し、シートベルトをしていなかったとみられる3名が死亡した。機体は大破し、一部は乗客の脱出後に炎上した。パイロットの訓練不足などが主な原因とされ、ボーイング777型機として初の死亡事故となった。
CBSによると、アシアナ航空は、サンフランシスコ国際空港の修理費用として350万米ドルを支払っている。現段階でアシアナ航空は、同路線の航空券の販売を取りやめており、ユナイテッド航空との共同運航(コードシェア)便のみ販売している。