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乗用車生産をやめてしまったいすゞ自動車だが117クーペ時代からイタリア人のデザイナー、ジウジアーロと関係が深かったことで知られる。
その傑作のひとつがいすゞを代表する流麗なクーペモデル・ピアッツァだった。
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2002年に乗用車市場から完全撤退してしまったため、今では商用車専門メーカーとしか知らない世代も増えてきたいすゞ自動車だが、その昔は数々のヒット作を生み出してきた。
本誌的にはベレットや117クーペが有名だが、その後のジェミニではFFモデルが大ヒット。さらに117の後継として1981年に発売されたピアッツァは、10年も作り続けられたイメージリーダーだった。
流麗なデザインはジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたショーカー、アッソ・ディ・フィオーリをほぼそのまま市販化したもので、当時としては非常に斬新。ただ発売当初はフェンダーミラーだったものの、83年からドアミラー化されたことでデザインが完結した。
エンジンは1.9ℓDOHCと2.0ℓSOHCで、84年に2.0ℓSOHCターボを追加。ミッションは5速MTと4速ATで、ATが売れ線だったのも特徴。85年には西ドイツのイルムシャーが足回りをチューニングしたイルムシャーを、88年にはイギリスのロータスが同様のモデル、ハンドリングバイロータスを、それぞれ追加。その仕様が今回紹介するこちらの車輌で、現在でもオリジナルを極力残し生き抜いている。
詳しく知りたい方は2021年5月に発売されたG-ワークス7月号をご覧下さい♪