パップテントのファスナーが壊れてしまった。そこで吾輩、1986年生まれのスズキ・ジムニーのアウトドアチームに新入りが来ることになった。テンマクデザインの「炎幕TC」である。今回は、ダッチオーブンの蓋で肉を焼いてみる。
TEXT &PHOTO◎伊倉道男(IKURA Michio)
「吾輩はスズキ・ジムニーである。1986年の生まれで、型式はM-JA71Cだ。金属のルーフもエアコンもない、切替え式のパートタイムの四輪駆動車である。錆も進み、あちこちがへこんでいるので、ゆっくりと余生を送ろうとしていたが、週に1回、旅に出る事となる」
古くからの仲間も多いのだが、ここで新入りテントに問題が発生してしまった。パップテントのファスナーが壊れてしまったのである。ファスナーはテントにとって大切な部分だ。これはかなり致命的。同じ物を手に入れてもまた同じ症状が出てしまう。吾輩のチームとしては初めての落伍者となった。よく見てみると壊れたファスナーだけではなく、このマジックテープの縫製、「四角い部屋を丸く掃く」じゃないけれど、四角いテープを丸く縫ってある。これはあまりに情けない。
しかしこのパップテントの形は魅力的であるので、すぐにまた新入りが来ることになる。テンマクデザインの「炎幕TC」である。「炎幕シリーズ」で最もスタンダードなモデルで、上位モデルの「炎幕TC DX」にあるサイドフラップはない。だが、スタンダードなパップテントを、吾輩のチーム向きにステップアップしていくのも楽しみのひとつであろう。実は売り切れていてスタンダードのモデルしか店頭になく、選択の余地はなかったのであるけれど……。
他のパップテントと同様に「炎幕TC」も建てるには付属のポールを2本使う。ポールを幕のハトメに刺し、ロープを掛け地面にペグを打ちロープを張り自立させる。ひとりで建てようとすると、ロープがポールから外れてしまうことがたびたびある。そこで、ポールを幕に刺し、ロープを掛けて外れないようにストッパーを入れておくとイライラしない。ストッパーは製品としても存在しているのだけれど、吾輩のチームである。お茶目なテントサイトに見えなくてはいけない。
そこで子供のお風呂のおもちゃ、アヒルと豚を流用する。へその笛の部分を押し込んで中に入れてしまうと丁度良い大きさの穴となる。ポールトップに上手く突き刺さり、ロープは外れにくくなる。製品で雷避けになると書いてある物があるけれど、雷の予報の場合はテントを畳みすぐに撤収!が原則だ。時間がない時はテントを放置して安全な場所へ移動する。
そこで子供のお風呂のおもちゃ、アヒルと豚を流用する。へその笛の部分を押し込んで中に入れてしまうと丁度良い大きさの穴となる。ポールトップに上手く突き刺さり、ロープは外れにくくなる。製品で雷避けになると書いてある物があるけれど、雷の予報の場合はテントを畳みすぐに撤収!が原則だ。時間がない時はテントを放置して安全な場所へ移動する。
さあ、ポールも明るい色になり、オリジナル度はアップした。次は真ん中に立っている邪魔なポールを左右に分けて使いやすくしたいのである。
ー吾輩はスズキ・ジムニーである。型式はM-JA71C。名前はまだないー