カーAVブランドとしておなじみのカロッツェリアが開発を手掛けたスマホ用ホルダーの実力をチェック。スマートなルックスに高機能を搭載した人気アイテムだ。
REPORT/PHOTO●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)
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カロッツェリア SDA-SC510……オープン価格(実勢価格:7000円前後/税込)
カロッツェリアが昨年の夏にリリースしたスマホ用ホルダー。同社では「車載用スマートフォンクレイドル」と呼び、2世代目となる。スマホ連携型のカーナビやディスプレイオーディオなどと組み合わせて使用することを想定してラインアップされているが、当然ながら単体使用もできる。
スッキリしたデザインはどんなクルマのインテリアにも溶け込むイメージで、中央の「carrozzeria」のロゴがさり気なく個性を主張する。ダッシュボード上に装着する場合は「オンダッシュ取付アタッチメント(付属)」を使用するが、ゲル式吸盤の吸着力が強いうえアーム部は角度調整&前後調整が行えるため多くのクルマで最適な位置に装着ができる。本体背面のボールジョイントで角度の微調整もOKだ。
また、「エアコン吹き出し口取付アタッチメント(付属)」を使えばエアコンルーバーに装着ができる。クリップのように挟み込むだけと取り付けは簡単で、本体背面のボールジョイントによって角度の微調整も行える。ただしアタッチメントと本体が直結する形状のため、エアコン吹き出し口周囲に凹凸が多いクルマには使用できない。
本体の下端部分にはUSB Type-Cの端子があり、USBケーブルとUSBチャージャー(いずれも付属)を使用して電源を取得する。USBチャージャーは二口タイプのため同乗者のスマホ充電にも活用できるだろう。
使用する際には最初に本体左側面にあるロック解除センサーをタッチ。すると左右のアームが開き、スマホのセットをセンサーが検知するとアームは自動で閉まる。一連の動作はスムーズで素早く、モーター音も静かだ。そしてこのとき、スマホがワイヤレス充電規格の「Qi(チー)」に対応していれば充電が開始される。Androidは最大15W、iPhoneは7.5Wの急速充電に対応。
スマホを取り外す際にはロック解除センサーをタッチしてアームを開く。電源が切れると自動的にアームが閉じる。本体内にはキャパシターを搭載し、エンジンを切った後でも動作させられて便利だ。
スマホ用ホルダーにしては値段は高め(7000円前後/税込)だが、質感の高さや優れた機能性については十分に満足できる一台。メジャーブランドならではの信頼性もいい。