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自動車の安全に真摯に取り組むメーカーのひとつであるボルボ・カーズはフィンランドのヘッドセットメーカーVarjoが開発した複合現実(MR)ヘッドセットXR-1を世界に先駆けてクルマの開発に活用すると宣言した。
ボルボ・カーズとフィンランドの高性能な拡張現実(AR)ヘッドセットメーカーのVarjo(バリヨ)は、新開発の複合現実(MR)ヘッドセット「XR-1」をクルマの開発に世界で初めて活用すると発表した。
XR-1ヘッドセットは現在利用可能な他のヘッドセットよりも優れた高解像度を実現しており、XR-1を装着したまま自動車を運転することができる。
ヘッドセットを装着したドライバーはリアルな複合現実(MR)と仮想現実(AR)を体感することができ、新しい装備や室内のデザインの使い勝手をその場で評価することができ、開発期間の大幅な短縮が期待される。
また、XR-1に内蔵される高精度アイトラッキング技術により、ドライバーが新しい機能をどのように使用しているが、何らかの要因によって注意散漫になっていないか? などを容易に確認することができるという。
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Varjo創設者でCEOのニコ・エイデン氏は「ボルボ・カーズによるXR-1を使った驚くほど先進的な方法は、これまで不可能だったことをVarjoの技術が可能にしたことを示しています。私たちはボルボと共に業務用拡張現実(MR)の新時代を切り拓きます」と語っている。
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なお、Varjo XR-1ヘッドセットとボルボ・カーズの応用技術はカリフォリニア州サンタクララで開催される「拡張現実世界博覧会(AR World Expo)で5月29日に実演を予定している。