ディーラーやカー用品店、整備工場、鈑金塗装工場、ディテーリングショップなどが取り扱う部品・ツール・サービス類の展示会「第17回国際オートアフターマーケットEXPO2019」が3月13~15日に東京ビッグサイトで開催。そのなかから、大手部品・材料メーカーのアフターマーケットにおける取り組みや、一般ユーザーがクルマのメンテナンスを受ける際に役立つアイテムをピックアップする。
PHOTO&REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu)
トランスミッションをはじめボディ・シャシー関連部品、ナビやカメラなど電装品の開発・製造も手掛けているアイシン精機は「市販部品コーナー」内で前回に続き、ATF「AFW+」とCVTフルード「CFEx」、小型トラック用クラッチ、交換用ウォーターポンプ、ワイド・トップ・標準の画面表示モードを備える「マルチビューカメラ」、シートクッション「ファインレボコンフォートクッション」のほか、ボディ剛性を高める「ドアスタビライザー」を展示した。
このうち「ドアスタビライザー」は、ドアパネルのロック部周辺およびボディ側のストライカーにスペーサーを装着することで、ドアとボディとの隙間をくさび形状でゼロにして、ドアとボディを一体化。ドアパネルに剛性を担保させることでボディ全体の剛性を高め、操舵レスポンスとリニアリティを向上させ、さらには凹凸を通過した際の振動を低減する、というものだ。2012年にトヨタ86がデビューした際、同車用パーツとしてTRDから発売されたことで広く知られている。
現在、同社のwebサイト上で公開されている適合車種は、上表の通りトヨタ車が多いのだが、近日中に下記の車種を追加予定だという。
【スズキ】
アルトワークス(HA36S)フロントドア・リヤドア
アルトラパン(HE33S)フロントドア・リヤドア
ジムニー(JB64W)フロントドア
スイフトスポーツ(ZC33S)フロントドア・リヤドア
クロスビー(MN71S)フロントドア・リヤドア
【マツダ】
フレア(MJ55S)フロントドア・リヤドア
【トヨタ】
タンドラ(PSTLKA)フロントドア・リヤドア
ハイラックス(DTTSH)フロントドア・リヤドア
そう、新型ジムニーやスイフトスポーツ、アルトワークス、クロスビー、ラパンといった、趣味性が高い現行スズキ車のほとんどにドアスタビライザーが装着できるようになるのだ。
ドアスタビライザーの価格は1箱2セット入りで税別1万5000円。リヤドアがある車種でもトータル3万円+工賃(別途必要な場合は+装着用ボルト代)で、よりダイレクトなハンドリングが得られるのだから、オーナーなら試さない手はないだろう。