2018年はデリカ誕生50周年のアニバーサリーイヤーである。4月25日には三菱自動車東京本社にて、デリカD:5の改良と合わせてアニバーサリーに関する発表会が行われた。そんな三菱デリカの五世代──50年に渡る歴史を振り返ってみたい。第1回はもちろん初代デリカを取り上げる。
愛され続けて50年! 三菱デリカのアニバーサリー!「デリバリーカー」……始まりはトラックから
1968年7月1日。これが初代デリカの記念すべき誕生日だ。車名の「デリカ」は「デリバリー・カー(DELIvery CAr)」に由来し、「様々な道路状況において、確実に乗員や荷物を目的地まで運ぶクルマ」という理念は、誕生以来50年間貫かれている。
今でこそレジャーイメージの強いデリカだが、最初に登場したのは600kg積みのトラックだった。
というのも、1960年代の日本は高度経済成長の真っ只中にあり、東京オリンピック(64年)、東海道新幹線開業(64年)、東名高速道路建設(62年〜69年)を代表とする巨大事業次々と進行。65年から70年には「いざなぎ景気」と呼ばれる好景気もあり、1968年の国民総生産(GNP)は西ドイツ(当時)を抜いて世界第2位に躍り出ている。それだけに商用車需要は大きく、66年のマツダ・ボンゴ、67年のトヨタ・ハイエース、68年の三菱デリカ、69年の日産(ダットサン)サニーキャブ/チェリーキャブと、キャブオーバータイプの小型トラックが次々とデビューしていくことになる。
その中にあって、デリカは同クラス初の3名乗車のキャビンとカーブドガラスを用いたソフトなスタイルが特長となっていた。エンジンにはコルト1100に搭載されていた1.1L 直列4気筒OHVガソリンエンジンのKE44型(58ps)を採用している。
「コーチ」の登場……キャブオーバーワゴンへの道
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新エンジンの搭載とマイナーチェンジ
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レジャービークルの萌芽……「キャンピングバン」
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合計500名様に当たる⁉︎ 三菱自動車「デリカ生誕50周年プレゼントキャンペーン第1弾」がスタート!デリカ・コーチ デラックス(1969)
全長×全幅×全高:3880mm×1540mm×1795mm
ホイールベース:2120mm
トレッド:(前)1250mm/(後)1230mm
室内長×室内幅×室内高:2765mm×1365mm×1185mm
最低地上高:175mm
車両重量:995kg
乗車定員:9名
最小回転半径:4.4m
エンジン型式:K44型 水冷直列4気筒OHV
ボア×ストローク:73mm×65mm
排気量:1088cc
圧縮比:8.5
最高出力:58ps/6000rpm(グロス)
最大トルク:8.2kgm/3000rpm(グロス)
使用燃料/タンク容量:ガソリン/45L
燃費:—
駆動方式:FR
トランスミッション:4速MT
ステアリング形式:ボールナット
ブレーキ:(前)油圧内部拡張式ツーリーディング/(後)油圧内部拡張式リーディングトレーディング
サスペンション形式:(前)ウィッシュボーン・ボールジョイント式/(後)半浮動式
フレーム形式:梯子型
タイヤサイズ:5.50-13-6PRLT