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トータルバランスは武器。〈スズキ・ジムニー/シエラ JB64・74〉乗りやすさは性能だ!|4WD PROJECT


トータルバランスは武器。乗りやすさは性能だ!


4WD PROJECT

インプレッション:那須一博




4WDプロジェクトを最近知ったユーザーは、あまり走りのイメージがないかもしれない。


しかし、実は違う。


代表の西川氏は無類のダート好き。


それも一台ずつ走る競技会ではなく、同時出走のダートレース。


サイドバイサイド、テールトゥノーズの競り合いだ。


海外レースの参戦回数もかなり多く、世界を知る数少ないジムニーショップ代表なのだ。


当然、今回のJB64にもそのテイストは盛り込まれており、外から見えない性能が存在する。


ストロークやトラクション性能などと言った、言葉に表せる性能ではなく、乗った者にしか解らない何かがこのJB64にはある。


今回はその何かを徹底検証だ。




決して得意には思えなかったモーグルステージだが、乗ってみると思いの外

楽しく走れる。

バランスというのは重要だ。



この路面、実はかなり荒れている。

ゆるいコーナーで轍だけでなく、水溜り的な穴が複数あるが、ハイレンジ4WDの2F全開でオンザレール。

ゆとりを持ってコントロール可能だ。



クロカンステージにおいて、サスペンションストロークを絶対的な性能とするならこのクルマは平凡。

しかし、結果的に同じステージを無事帰ってこられるのは4WDプロジェクトだ。



このクルマなら、長時間ダート走行を行っても疲労度が少ない。

扱いやすさは、それだけで武器になるのだ。


[扱いやすさというのは性能よりも実は重要]

ルックス重視のお洒落マシン走破力と快適性の絶妙なバランス



ラリー仕込みのセッティング安心感は武器となる


常に、アメリカンテイストを纏ったカスタムを施す4WDプロジェクト。


本誌No6ではオンロードテストだったが、今回のステージであるダート、クロカンこそが本来のメインステージだ。


4WDプロジェクトは、もともと海外ラリーへの登竜門的なレースを主催していた。


代表の西川氏本人も、経験豊富な国際ラリースト。


ドライバーだけでなく、ナビの経験もあるレーシングドライバーであり、マシンコンストラクターなのだ。


そんな西川氏が作り上げたJB 64 は2インチアップ。


オープンカントリーM/Tの225/75R16を履き、ルックスのバランスはバッチリ。


それではテスト開始。


まずはダートから。衝撃吸収性はかなり高い。


エンジニアリングのダンパーを使用し、DanGan2インチコイルとの相性もバッチリ。


フロントスタビライザー装着車らしく、フロントの回答性はなかなか良い。


荒れた路面でのコントロール性も良く、突き上げなどの不快な要素は皆無。


若干リアの中間域で硬さが感じられたが、フラットな路面では車体の向きをアクセルでコントロールできる味付けだ。


次はクロカンステージ。


フロントスタビ装着車なのでストロークに期待はできないと思いきや低速での走りは意外なほどに好印象。


前後のバランスが良く、走りやすい。


タイヤが一輪浮くというシチュエーションでも、意外なほどに挙動が安定しているので不安感は少ない。


テストフィールドで、下りのモーグルを攻めていた時、前後の片輪が同時に浮くというシチュエーションがあったのだが、アクセルオンでのレスポンスと落ち着いた挙動のおかげでクルマを完全にコントロール下に置くことができ、難なくクリアする。


この性能は外から見ただけではわからない。


扱いやすさというのは、目で見える性能より実は重要。


本物の国際フィールドで戦うマシンを作り続けてきた、西川氏ならではの仕上がりといえるだろう。





ルーバー的な役割を持つ、エアロボンネット。

エンジンルームの熱を抜くにはかなり有効な形状だ。



TOYのエンブレムが個性的なフェイス。

薄型でシンプルなフロントバンパーがスクエアなJB64のルックスにマッチしている。



ビレット的なアクセントがついたオーバーフェンダーを装着。

フェンダークリアランンスもルックス的にかなりイイ感じだ。



数少ないFRPリヤバンパーにナンバーが装着できるタイプ。

なかなかに個性的なシルエットだ。



LEDタイプの小型テールランプを専用品として装備。

視認性に優れ、他との区別化が明確なモデルと言える。



DanGanレスポンスジェットのおかげで、アクセルレスポンスを生かした走りが可能。

このチューニングはかなり効く。



テールサイレンサー部が後ろから見えるオリジナルのDanGanマフラー。

対地障害角を考慮したモデルだ。



赤を基調にオリジナルパーツをコーディネイト。

必要最低限だが、これ以上は必要ないともいえるキット構成なのだ。



エンジニアリングのダンパーとの相性は抜群。

減衰力調整式で、ドライバーの好みに変更できる懐の深さを持つ。



各種サスペンションの補正は全て行われている。

走りにおいて必要な内容は、オリジナルパーツで網羅済み。



インテリアには、雰囲気を大きく変えるチェック柄のNoFEARフロアマット。

これひとつでおしゃれに見える逸品だ。




4WDプロジェクト代表 西川和久さん


JB64W JIMNY

【外観】


DanGan FRPフロントバンパー 3万円

DanGan FRPリアバンパー 3万円

DanGan エアロボンネット 6万3000円

DanGan スペアタイヤブラケット 1万5000円

DanGan スキットプレート 1万円

JAOS フェンダーガーニッシュ 4万6000円

レーシンググリル 2万3000円

TOYシルバーエンブレム 6万円

LEDテールランプKit2 1万5000円


【室内】


NoFEAR フロアマットM/T 1万6000円


【チューニング】


DanGan マフラー 5万9800円

DanGan レスポンスジェット 1万800円

DanGan アクセルブースター 1万8000円


【サスペンション】


DanGan 2インチアップコイルスプリング 3万6000円

Big カントリーエキップショック(フロント用) 3万4000円

Big カントリーエキップショック(リア用) 3万4000円

ロングブレーキホース(4本セット) 1万2000円

DanGan ラテラルロッド(フロント用) 1万5000円

DanGan ラテラルロッド(リア用) 1万4000円

DanGan リーディングアーム(フロント用) 3万4200円

DanGan リーディングアーム(リア用) 3万4200円

NoFEAR バンプストッパー(フロント用) 8500円

NoFEAR バンプストッパー(リア用) 8500円

クロスメンバー加工 1万8000円


【タイヤ&ホイール】


レイズ 5.5J×16

トーヨー・オープンカントリーM/T 225/75R16


4WDプロジェクト



数々のラリーマシンを作り出した4WDプロジェクト。

ジムニー以外の車にも対応し、ラリーレイドのノウハウは国内トップクラス。

現在も様々なレースに関わっているのだ。


●電話:0748-34-7500

●住所:滋賀県近江八幡市音羽町100

●営業時間:10:00〜19:00

●定休日:水曜・日曜(第2・第4)


問4WDプロジェクト 滋賀県近江八幡市音羽町100

0748-34-7500 http://www.4wdproject.com


Vol.244 スズキ ・ ジムニー&ジムニーシエラ No.7(2020/6/30)より



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