知っておけば、お店で選ぶ時に便利!
ドライブレコーダー基礎知識
ドライブレコーダーを選ぶときに、とっても厄介なのが数字やアルファベットがたくさん並ぶスペック。詳しくない人にとってはちんぷんかんぷんかもしれない。そこで、最低限知っておきたいスペックの意味をまとめてみた。カタログを見るときの参考に役立てて欲しい。
ドラレコの種類
ドラレコは、運転中(あるいは駐停車中)の周囲/車内を記録し、事故などのときの状況確認に使う車載機器。本体とカメラが一体か、あるいは別々になっているセパレート、ルームミラー内蔵型などボディ形状による違いもある。しかし、ドラレコの機能を考えた場合、カメラの位置と数で分けた方がわかりやすい。現在の主流は、大きく以下の4タイプとなる。
1カメラモデル
最もベーシックなフロント1カメラモデル。1万円前後のモデルも多く、とりあえず付けてみたいという人にオススメ。小型モデルからセパレート、ルームミラー型など幅広いラインアップがあるのも特徴のタイプ。写真はユピテル・SN-ST51c。
前後2カメラモデル
いま最もスタンダードなモデルが前後2カメラ搭載モデル。フロントだけではなくリアの映像も録画できるのが特徴で、後方のクルマも記録に残せる。フロントカメラが本体一体でモニター付きのものが多い。写真はケンウッド・DRV-MR740。
前&車内2カメラモデル
フロントに加えて車内用カメラも装備。元々はタクシーや介護車両の需要がメインで「自分が録られる」のを嫌う一般ユーザーの間では敬遠されていたが、最近は車内録画機能を求める声も増加している。写真はアルパイン・DVR-C02W。
360度カメラモデル
最近、人気が急上昇しているのが、360度カメラ。ラインアップも増加中。独特の映像は、見ているだけでも楽しい。カーメイトの商品のように取りはずしてアクションカムとしても活用できるモデルもそろう。写真はカーメイト・DC5000。
実用的な映像を録るために知っておきたい3つのスペック&機能
#1 画質
ドラレコを買う上で、一番重要な要素といえるのが録画した映像のキレイさ。万が一の状況を克明に記録できれば、それだけ証拠としての役目も強くなる。例えば、対象車のナンバーが読み取れるくらいの画質となると、フルHD・200万画素以上あると望ましい。
種別 | 画素数 |
---|---|
4K | 3840×2160(約830万画素) |
WQHD | 2560×1440(約370万画素) |
3M | 2304×1296(約300万画素 |
FULL HD | 1920×1080(約200万画素) |
HD | 1280×720(約92万画素) |
SD | 848×480(約40万画素) |
#2 レンズ画角
画質とともにポイントになるのがレンズ画角。水平/垂直/対角の3方向あり、それぞれ数値が大きいに越したことはない。水平画角が広ければ側突の状況が映るかもしれないし、垂直画角が広いと信号が何色だったのかがわかる可能性が大きいという具合だ。
メジャー系の主流画角:A /水平・・・100〜130° B /垂直・・・50〜70° C /対角・・・110〜160°
#3 HDR/WDR
HDR(ハイダイナミックレンジ)は、映像を補正する代表的な機能。明暗が混在する状況でも、白がぼやけたり、黒がつぶれたりしないように記録できる。WDR(ワイドダイナミックレンジ)は、白飛びや黒つぶれがおきにくいレンズなどを使用しているモデルが表示する。
ドラレコ選びのときに知っておくと便利な用語集
安全運転支援
信号の変化や先行車の発進、車線逸脱などを知らせてくれる機能。純正でこれらの機能が付いていないクルマにはとっても便利なのだ。
LED信号
東日本と西日本で電気の周波数が異なる。そのため高速で点滅を繰り返すLED信号が映らないこともある。多くのモデルは対応済み。
カーナビ連動
カーナビメーカーが発売しているモデルは、自社のカーナビと連動していることが多い。ナビ画面でドラレコを操作できるので重宝する。
Gセンサー
事故やいたずらなどで、クルマに衝撃が加わった際、前後の状況を録画し、ファイルが消去されないようロックをかける機能も不可欠。
GPS
万が一の事態がどこで起こったかを記録できる。あとで映像を閲覧するときに、地図をトレースしてくれるので思い出としても残るのだ。
STARVIS
ソニーが開発した暗所でもキレイでノイズが少ない映像を撮影できる技術のこと。ただし、状況によっては見えすぎるのが欠点に!?
駐車監視
駐車時の当て逃げなどを録画することができる機能。夜間の場合、STARVISなどが搭載されているモデルなら明瞭に映像が残る。
ナイトビジョン
暗闇でも明瞭な映像を残すために、各メーカー独自で開発した暗所対応ソフトウェアを搭載することも多い。STARVISもこの一種だ。
フレームレート
1秒間に何コマの画像をつなぎ合わせているかを数値で表したもの。数値が大きいほど映像は滑らかだが、ファイルの容量が大きくなる。
スタイルワゴン2019年11月号より
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