今回インタビューをさせていただいたのは、1963年式フォルクスワーゲン カルマンギアと、オーナーの竹下利明さん(52才)。
撮影場所は竹下さん行きつけの『シルバーレスト』さん(埼玉県川口市)。通称「ノノさん」と慕われる野々下智之さんが経営されている、フォルクスワーゲン専門テクニカルショップです。
オーナーと主治医という関係にあるお二人、当記事ではまず竹下さんにスポットを当てて、愛車カルマンギアについてのお話を伺いました。
カルマンギア購入に至った経緯とは?
「24才の頃、横浜で駐車場に停まっているカルマンを見て、なんとカッコイイクルマなんだろう…!と思ったんです」
現在52才の竹下利明さんが、初めてカルマンギアと出会ったのは今から28年前のこと。
現在の愛車となったカルマンギアとの付き合いは2年半。最初の邂逅から手に入れるまでには四半世紀ほどのタイムラグがありました。
この間の愛車遍歴は、ホンダ インテグラ(初代)→日産 サニー(B14型系)→ホンダ ステップワゴン(RF型)の3台と、高校の時分から二輪もお好きで、絶えずクルマとバイクの2台体制でした。
インテグラ時代には愛車をチューニングして峠を走ることもあり、もっともクルマに入れ込んでいた時期だったようです。しかし、それ以降はライフスタイルの変化に応じて利便性を考慮したクルマを選択し、必ずしも『趣味』だけでクルマと接し続けてきたわけではなかったそう。
当時それなりに強い印象を受けたカルマンギアは、いつしか記憶の彼方に追いやられてしまっていたのだとか…。
では一体、どのような経緯で再び『カルマンギア熱』が再燃したのでしょうか?
「現在はバスの運転手をしているのですが、仕事中にたまたまカルマンギアを見ちゃったんです!それがきっかけでカルマンを探しはじめるようになって…。でもなかなか近場では気に入った個体が見つからず、これだと思った今の愛車は、神戸で売られていたんです。現物は見に行かず、もうネットの写真だけですぐ買っちゃいました」
忘れていたはずのあの頃の記憶が、ふとしたきっかけでここまでの熱量に!
まして竹下さんは、この瞬間まで別段クラシックカーや輸入車に入れ込んでいたわけでもなく、とにかく“カルマンギアだから欲しい”というまっすぐな気持ちのみで即決!!