
今朝(11日)は長崎県や熊本県で線状降水帯が発生し、発達した雨雲が次々と流れ込んでいます。明け方にはレーダーの解析で1時間に100ミリを超えた所も。たった6時間で平年8月1か月の2倍相当の雨が降り、観測史上1位を記録した所もあります。熊本県に大雨特別警報を発表中です。低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をし、土砂災害に厳重に警戒してください。
●長崎県・熊本県で記録的な雨
今朝(11日)は、前線が停滞、暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、長崎県や熊本県で線状降水帯が発生し、発達した雨雲が次々と流れ込んでいます。
未明から明け方にはレーダーの解析で長崎市や熊本県八代市千丁町付近や氷川町付近で1時間に約110ミリの雨が降り、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。またアメダス地点では、長崎県雲仙市で午前2時45分までの1時間に90.0ミリ、熊本県甲佐町で午前4時14分までの1時間に89.5ミリ、上天草市松島で午前5時34分までの1時間に84.0ミリ、宇城市三角で午前3時53分までの1時間に84.0ミリの猛烈な雨を観測し、甲佐町と宇城市三角では8月としては1位、上天草市松島では観測史上1位を記録しました。
また、熊本県玉名市岱明では午前2時20分までの6時間雨量が370.5ミリと平年8月1か月分の2倍もの雨が一気に降り、観測史上1位を観測しました。また熊本県山都町では午前4時40分までの6時間に322.0ミリを観測し、こちらも観測史上一位を観測しました。
●熊本県には大雨特別警報を発表中 土砂災害に厳重警戒
熊本県の長洲町、玉名市、宇城市、八代市、氷川町には大雨特別警報を発表中です。これまでに経験したことのないような大雨となっています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当します。命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況です。低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級の警戒をし、土砂災害に厳重に警戒してください。
また、九州の他の地域や四国、近畿、東海、関東甲信、北陸、東北などでも断続的に雨が降り、局地的に活発な雨雲が流れ込んでいます。
午前7時30分現在、九州北部の他、新潟県、石川県でも土砂災害警戒情報が発表されている所があります。これらの地域でも土砂災害に厳重に警戒をし、この後も気象庁や自治体からの最新の情報を確認し、少しでも身の危険を感じたらあらかじめ避難をするようにしてください。