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北陸小松で40.3度・富山は39.8度で観測史上1位 危険な暑さの後は警報級大雨


8月4日の北陸地方は、フェーン現象の影響もあり、北陸西部を中心に体温超えの危険な暑さとなりました。小松で40.3度、富山で39.8度といずれも観測史上1位を記録した他、三国で39.2度を観測するなど北陸西部(三県)を中心に気温が上がりました。5日以降は、天気の傾向が変わり、恵みの雨が広く警報級の大雨となりそうです。6~7日を中心に、激しい雨や雷雨・河川や用水路の増水・ 道路の冠水・土砂災害などに十分警戒するようにして下さい。

8月4日は、日本海の前線や低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込みました。強い日差しとフェーン現象の影響により、小松で40.3度、富山市で39.8度といずれも観測史上1位を記録した他、三国で39.2度(観測史上3位)など、北陸西部を中心に危険な暑さとなりました。

●気象台の気温観測はほぼ「風通しの良い日陰」 現実には更に過酷な環境

気象庁の全国の観測地点では、図のような温度計で地上1.5mの位置で気温を測定しています。これは、日射の影響を防ぎ通風により風通しを良くする仕組みとなっており、言わば「風通しの良い日陰」で計測される場合の気温とも考えることが出来ます。

このため、気象庁の観測値が39度であっても、アスファルト路面の歩道上を歩く人の周囲では、40度を超えて更に危険な暑さになることが起こり得ます。また、小さなお子様やペット等の顔の位置や目線で考えると、気温より温度が高い路面に近い上に、地表面から反射した日射も受けやすく、大人以上に気温の高い過酷な環境下におかれているとも考えられます。

●5日から恵みの雨となるも 広い範囲で警報級大雨か

北陸地方では、猛暑と極端な少雨となっていますが、5日以降は天気の傾向が変わりそうです。

6日~7日頃は、前線上の低気圧が日本海を進み、前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。前線の活動が活発となり、北陸地方は大気の状態が非常に不安定となるでしょう。前線の通過(南下)に伴い、局地的に激しい雨や雷雨となるでしょう。河川や用水路の増水・道路の冠水・土砂災害などに十分警戒するようにして下さい。

●1時間に30mm以上の激しい雨とは

バケツをひっくり返したように雨が降り、傘をさしてもぬれてしまうでしょう。道路の側溝の排水が追い付かない所では川のようになったり、アンダーパスが冠水する所もありそうです。高速道路を利用する際は、ハイドロプレーニング現象にも注意しましょう。

●高い日本海の海面水温も大雨をもたらす一因

図は8月3日の日本海の海面水温平年差を示した図です。大陸の沿岸部を中心に平年より5度前後とかなり高く、海面水温は北陸の沿岸で29~30度前後と高くなっています。

海面水温が高いと海上から雨の原料である水蒸気が大量に供給されます。高気圧の縁を廻って前線に流れ込む暖湿気に加えて、日本海の海面水温が平年より高いことも前線の活動を活発化させる一因となります。西(海上)からダイレクトに陸地に強い暖湿気が流れ込むことで、大雨になりやすい条件が揃っていると思われます。

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