
今日10日(木)の近畿地方は、大気の状態が非常に不安定。雨雲が発達しやすく、午後はあちらこちらで雨が強まるでしょう。明日11日(金)の日中にかけて「発雷確率」が高く、カミナリ雲が発生しやすい見込み。落雷のほか、竜巻などの激しい突風が発生したり、氷の粒「ひょう」が降ってきたりする恐れもあります。
●今日10日の近畿 すでに午前中から所々で雨 局地的に雨雲が発達
今日10日(木)は、南から暖かく湿った空気が流れ込み、午前中から局地的に雨雲が発達しています。所々で落雷も観測している状況。このあと午後はさらに雨の範囲が広がり、激しい雨や雷雨となる恐れがあります。
●明日11日の日中にかけて落雷など注意
今日10日(木)は夕方以降を中心に、近畿地方の広い範囲で雨が降ったりやんだり。突然雨が強まり、雷を伴う恐れがあります。竜巻などの激しい突風が発生する恐れ、氷の粒「ひょう」が降る恐れもあり、天気の急な変化に注意が必要です。
広く雨や雷雨となるのは、明日11日(金)の明け方まで。明日の日中には日差しが戻りますが、すっきり天気回復とはいきません。晴れ間が戻っても、急にカミナリ雲が発生する恐れがあり、油断できない状況となりそうです。
●天気急変のサイン
天気急変の前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、天気が急変するサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、天気急変のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。
●一方で少し雨も欲しいところ 空気の乾燥は解消されそう
桜の時期の強まる雨は「花散らし」となることもあり、ネガティブな印象を持たれがち。近畿でも早めに咲いた桜は、今日10日(木)から明日11日(金)の雨で散り始めるかもしれません。
一方で、ここ数日近畿地方はまとまった雨が降っておらず、空気がカラカラの状態。昨日9日(水)までの10日間降水量は各地で平年を下回り、広く乾燥注意報が発表されていました。雨も降らなさすぎると、それはそれで困るもの。今日から明日にかけての雨は少し空気を潤し、これから成長する植物にとっても「恵みの雨」となりそうです。