Googleは2025年4月15日(現地時間)、国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)の運用を段階的に終了し、すべてのユーザーを「google.com」へリダイレクト(転送)する方針を発表した。
これにより、これまで日本の「google.co.jp」や、フランスの「google.fr」など、各国ごとに分かれていたドメインが統一され、より一貫した検索体験が提供されることになる。
Googleではユーザーに現地に即した検索結果を提供するため、ナイジェリア向けの「google.ng」やブラジル向けの「google.com.br」といったccTLDを活用してきた。
しかし、2017年にはGoogleはドメインにかかわらず、位置情報などを基にユーザーに最適なローカル検索結果を提供できるようになった。その結果、ccTLDを使わなくても同様のローカル体験が可能になったという。
今回の変更は、検索の仕組みや各国の法的義務の対応には影響せず、主にブラウザのアドレスバーに表示されるURLの見た目が変わるだけだという。ただし、一部のユーザーは検索設定を再度入力するよう求められる場合がある。
Googleは「検索体験の効率化」を目指した変更としており、今後数か月をかけて順次リダイレクトを実施していく予定。
詳しい情報は公式ブログにて公開されている。
<参考・引用>
Googleブログ「Here’s an update on our use of country code top-level domains.」(2025年4月15日発表)
Googleブログ「Making search results more local and relevant」(2017年10月27日発表)