
明日10日~11日は、沖縄や西日本では大気の状態が非常に不安定になり、落雷や竜巻が発生する恐れがあります。また、13日は全国的に急な雨や雷雨の可能性があります。真っ黒な雲が近づく、ゴロゴロと雷の音が聞こえる、急に冷たい風が吹くなど、天気の急変の合図を見逃さないようにしましょう。
●沖縄や西日本で大気の状態が非常に不安定
明日10日~11日は、東シナ海に発生する低気圧や気圧の谷が日本列島に近づくでしょう。また、上空約5500メートル付近にはマイナス21℃以下の寒気が流れ込む見込みです。大気の状態が非常に不安定になり、大雨や雷雨をもたらす積乱雲が西日本を中心に発生するでしょう。
明日10日(木)は、九州や中国地方では早い所では朝から雨が降り出しそうです。四国や沖縄では昼前から、近畿や東海では昼過ぎから雨が降り始める見込みです。雷を伴い激しい雨が降る所もあるでしょう。特に前線や低気圧が通過する、沖縄では1時間に多い所で40ミリほど、夕方までの24時間に100ミリほど降る予想となっています。短い時間にザっと雨が強まることもあり、土砂災害や低い土地への浸水などのリスクが高まる恐れもあります。雨雲レーダーを確認し、強い降水域が近づく際には頑丈な建物などに避難するようにしましょう。
11日(金)になると、大気の不安定な地域が関東や東北にも移りそうです。関東では朝の通勤通学の時間に大雨や雷雨となる恐れもありますのでご注意ください。
●13日は全国的に強い雨や雷雨の恐れ
13日(日)は、次の低気圧や前線が日本列島を通過、北海道から九州、沖縄にかけて広い範囲で雨や雷雨となりそうです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、発達した雨雲や雷雲が所々にかかる見込みです。
現在の予想では、西日本から東日本の太平洋側を中心に荒れた天気になるでしょう。桜の満開から日数が経過し、残った花びらも桜吹雪として舞ってしまいそうです。北日本は日本海側を中心に雨や雷雨となるでしょう。雨でも比較的暖かいため、桜が咲いていない地域では、桜の開花を促す雨となりそうです。
●ゲリラ豪雨の前兆
ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。