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【横浜】新生マリノスが降格圏脱出 喜田拓也主将「みんなの気迫」町田相手に攻守で高強度発揮


横浜対町田 後半、懸命にゴールを守る横浜イレブン(撮影・水谷安孝)

<明治安田J1:横浜0-0町田>◇第27節◇23日◇日産

新生横浜F・マリノスがホームでFC町田ゼルビアの連勝を8で止め、降格圏から脱出した。6月以降、公式戦11試合負けなしと無敗街道を突き進んできた相手と0-0で引き分け。4月20日に1シーズン制ではクラブ史上初となる単独最下位に沈み、今夏も看板だったFWアンデルソンロペスらブラジル人トリオが全員移籍と苦境は続いたが、大島秀夫新監督と新戦力が勝ち点1をつかみ、湘南ベルマーレを得失点差で上回って17位に浮上した。鹿島アントラーズはアルビレックス新潟に2-1で暫定首位に立った。

   ◇   ◇   ◇

生まれ変わったマリノスが、長い長いトンネルを抜けた。町田の圧力ある攻撃を11人が一体となって懸命に防ぐと、スピードあふれる攻撃で堅守の相手ゴールを脅かした。攻守に高強度を発揮し、1歩も引かない戦いで、8連勝中の難敵を食い止めた。この日31歳の誕生日を迎えたMF喜田拓也主将は「みんなの気迫はピッチに落ちていたと思う。次につながる1ポイントだった」と執念にうなずいた。

今夏、クラブが掲げる「アタッキングフットボール」の顔だったAロペス、エウベル、Yマテウスが去った。実力と人気を兼ね備えた3トップだったが、昨季から失点数が多く「もろ刃の剣」だった。攻撃の特長が色濃いあまり、11人で見た時にディフェンスのアキレス腱(けん)となっていた。失点数を抑えるために最前線からのプレスを含めた攻守一体となったサッカーが急務となる中、チーム編成の見直しを断行した。

前節清水戦(3-1)で手応えをつかんだ。従来とは異なる戦い方で勝ち点3を得た大島監督は「以前の3トップという形ではない戦い方を見せられたと思うし、全員で補っていけると思った」。相手のお株でもあったハードワークを11人で徹底し、連勝ストップをやってのけた。中盤で走りに走った喜田は「相手の土俵でも真っ向勝負できる気概はもっていた。十分対応できた」と手応えを得た。

1シーズン制ではクラブ史上初となる単独最下位、監督交代2度を経験。1年間の途中に戦力を刷新し、新たにDF角田、MFにクルークス、オナイウ、アラウージョ、FWにデービッド、谷村という実力者を迎えた。トータルで見れば、J1残留に向けて攻守全体の整備はなされたはずだ。

約4カ月ぶりに降格圏から脱出。潮目は変わった。直近のJ1で最も強いと目される町田を止め、主将は「責任を持って人生懸けて戦っていく。勝ち点をどんな形でも積み上げることが大事。腹くくって、あと11試合は決勝戦のつもりで臨む」。自信は確信へ変わった。【佐藤隆志、佐藤成】

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