
WEリーグのアルビレックス新潟レディース(L)は23日、サンフレッチェ広島レジーナとアウェーのエディオンピースウイング広島で対戦する。FW新堀華波(25)が自身の今季初得点を狙う。開幕から2戦連続先発ながら、シュートを打つ場面を作れなかった。前節、チームは三菱重工浦和に0-5で完敗。連敗を阻止するためにも果敢にゴールを奪いにいく。
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思わず笑顔になった。広島戦前日の22日のクラブハウスでの練習。新堀はセットプレー確認の中、こぼれ球を拾ってシュートを決めた。「得意なコース。思い切って打ったら入った」。ゴール右から対角線に収めた1本を吉兆と受け止めた。
「とりあえず早く1点取りたい」と言う。チームは開幕2試合で1勝1敗。新堀はどちらもフル出場しているが、まだシュートを放っていない。「背後への抜けだしなど、持ち味を出せなかった。練習から足を振ることを意識してきた」。積極的に打つことをテーマに、この1週間調整してきた。
橋川和晃監督(54)からは6点を今季の目標として設定された。「それ以上を狙う」と、そこは最低ラインと位置付ける。昨季途中の2月、なでしこ1部のスフィーダ世田谷から移籍し10試合で1得点。開幕から先発の座を射止めた今季、結果を求める。
猛暑対策としてタブレットで塩分を摂取。体重の減少を防ぐために三食しっかり食べるなど体調管理にも気を配る。「もっと強引に打つ。連敗するわけにはいかない」。自らの得点でチームを上昇気流に乗せる。 【斎藤慎一郎】
○…橋川和晃監督(54)の「手堅く、攻守のバランスがいい。選手の実力差がなく層が厚い」と広島を警戒した。前節5失点を修正するため「球際、切り替え、早く準備をする、前にボールを動かす、プッシュアップ」など、守備のベースを確認。そして「最後は大胆に。ゴールに向かってアクションを起こす」と、前節無失点だった攻撃面では積極性も求めた。成果を勝ち点3にして示す。