
<全国高校野球選手権:山梨学院14-0岡山学芸館>◇16日◇3回戦
“投打二刀流”の本領を発揮した。山梨学院の菰田陽生投手(2年)が投げては最速152キロに迫る直球を投げ、6回途中1安打無失点と好投。打っては高校通算25本塁打の打力を生かし3安打3打点と大暴れした。チームは先発全員安打の17安打14得点で、夏の甲子園では初の8強入り。史上7校目の夏連覇を狙う京都国際との準々決勝に進んだ。昨夏準優勝の関東第一は、準々決勝で日大三との東京対決に臨むことが決まった。
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山梨学院・菰田が、投げては150キロで甲子園初勝利。打っては三塁打を含む3安打、3打点。甲子園の2年生が同じ試合で150キロと猛打賞を同時にマークしたのは初めてになる。
主な速球投手では、たとえば石垣元気(健大高崎)は2年生の昨季から150キロ台を連発したが、打撃成績は通算12打数2安打と目立った数字がない。「150キロ&猛打賞」は3年生でも簡単ではなく、過去にはいずれも夏の大会で09年今宮健太(明豊=常葉学園橘戦で153キロ)、11年釜田佳直(金沢=伊勢工戦で152キロ)、12年藤浪晋太郎(大阪桐蔭=天理戦で153キロ)、16年今井達也(作新学院=明徳義塾戦で151キロ)、18年吉田輝星(金足農=横浜戦で150キロ)の5人が各3安打を放った例があるだけだ。【織田健途】