ビリャレアルは7日、昨季終了後にアーセナルとの契約を満了したガーナ代表MFトーマス・パーティ（32）の獲得を発表した。契約は今季終了までの1年間となっている。
トーマスは現在、21年から22年にかけて発生した強姦（ごうかん）5件、性的暴行1件の容疑でロンドン警視庁に起訴されている。
ビリャレアルはこの件に関して、イギリス国内で法的手続き中であることを認めつつ、「選手が断固として無実を主張し、自身に対するすべての容疑を否認している」と説明。そして、「クラブは推定無罪の原則を尊重し、告発されている事実関係を明らかにする責任を負う司法の判断を待っている状態である」と伝えた。
スペイン紙アスによるとこの契約は、トーマスに有罪判決（※9月2日に裁判が行われる予定）が下されない限り有効であるとのことだ。
トーマスはピッチを幅広くカバーできる豊富な運動量や卓越したフィジカル、強烈なミドルシュートを備え、ボール奪取に優れ、後方から攻撃を組み立てることができるMF。アトレチコ・マドリードの下部組織出身で、20年夏に移籍金5000万ユーロ（約85億円）でアーセナルに移籍し、5シーズンに渡って中盤を支えてきた。ガーナ代表としてこれまで51試合に出場し、14得点を挙げている。
トーマスは8日よりチーム練習に加わり、15日にオビエドと対戦するスペインリーグ開幕戦に備えることになる。（高橋智行通信員）
