
<阪神6-2巨人>◇26日◇甲子園
阪神藤川球児監督(44)のタクトがことごとく得点を呼び込んだ。
初回無死一塁から中野拓夢内野手(28)が犠打成功。開幕当初はやらなかった初回のバントを成功させ、佐藤輝明内野手(26)の同点二塁打へとつながった。
1点を追う5回にも1死一塁から小幡竜平内野手(24)に犠打を命じた。次打者は粘投の先発ジョン・デュプランティエ投手(29)。来日初勝利がかかる右腕に代打を送り、渡辺諒内野手(29)が同点中前打で起用に応えた。デュプランティエの負けも消えた。
試合のポイントになった2つの犠打のサインについて、藤川監督は「スタンド(客席)から『そうしなさい』とちょっと感じるような展開で、流れに身を任せて作戦を立てたということです。ファンの方のそうしなさい、ということじゃないですかね」と回答した。球場の雰囲気からインスピレーションを得て? 采配的中だった。