
<阪神-巨人>◇25日◇甲子園
序盤から劣勢を強いられた。今季初の甲子園で開催された「伝統の一戦」で、巨人先発の赤星優志投手(25)は4回6安打4失点でノックアウト。登板前日には「立ち上がりが大事になるので、100%で」と話していたが、初回から阪神打線につかまった。2死一、三塁から大山の右前適時打で先制を許すと、3回には1死一、二塁から佐藤輝に真ん中低めのフォークを拾われた。バックスクリーンへの3ランを浴び「先発の役割を果たせず悔しいです」と肩を落とした。
またも1発に泣いた。5日にも阪神を相手に先発したが佐藤輝、近本に本塁打を浴びて6回3失点。敗戦投手となり「甘いボールをしっかり打たれたので、そういう(失投の)ボールを減らせるようにしたい」と意気込んでいたが、この日も悔しい結果となった。
頼れる助っ人の復帰も追い風とはならなかった。12日広島戦(マツダスタジアム)で左手親指を負傷し、15日に1軍登録を抹消されていたキャベッジが1軍復帰即「7番右翼」で起用された。試合前の打撃練習では鋭い当たりを連発し「ようやく戻ってこられて、とても興奮しています。状態はいいですし、試合でプレーできるのを楽しみにしています」と話していた。
チームは今季、本拠地での阪神戦で3連敗を喫していた。連敗を阻止するべく臨んだ一戦だったが、阪神先発村上の前に苦戦。2連勝と波に乗って甲子園に乗り込んだが、虎党の大歓声にのみ込まれた。【水谷京裕】