
<明治安田J1:神戸1-0町田>◇20日◇第11節◇ノエスタ
ヴィッセル神戸がFC町田ゼルビアを下した一戦で、FW武藤嘉紀(32)が3試合ぶり出場を果たした。
今季は開幕からの2戦にフル出場しながら、第2節名古屋グランパス戦での負傷により、出場と欠場を繰り返していた。14日時点で吉田孝行監督(48)が「そんなにひどくはないと思うが、腰痛がある」と明かしていた昨季のMVPは、この試合の2日前に全体合流したばかりだった。
それでも後半32分に途中交代でピッチに立つと、鋭い動きでスタジアムを沸かせた。同36分に裏抜けから左足でネットを揺らした場面はオフサイド判定となったが、その後も積極的にボールを受ける姿勢を続けた。
今季初の3連勝を飾った神戸にとって、武藤の復帰はこれ以上ない朗報。完全復活に近づく元日本代表は「名古屋戦のけがからずっと(痛みが)取れず、治りきらない状態で無理してしまって迷惑をかけてしまった。ここから挽回できるように、得点やアシストでチームの勝利に貢献していけたら」と3連覇に向かうチームをさらに勢いづけることを誓った。【永田淳】