
<阪神大学野球春季リーグ:関西外大4-3大体大>◇第3節2回戦◇20日◇GOSANDO南港
1部リーグ初制覇を狙う関西外大が大体大にサヨナラ勝ち。勝ち点を15に伸ばし、上位をキープした。
4番鴻谷(こうたに)一翔内野手(3年=初芝立命館)が試合を決めた。3-3の9回。前の打者が申告敬遠で1死満塁で打席が回った。西浦敏彦監督(62)から「4番らしく力むな」とアドバイスを受けた。追い込まれながら変化球に食らいついて中前に落とすサヨナラ打。自らのバットで勝利を決めて何度もほえた。「とりあえずバットに当たればいいと思って振り抜いた結果、前に落ちた。守備で迷惑をかけた分、打つしかないなと思って力が入りました」と興奮気味に振り返った。
2部時代だった1年春からクリーンアップを任されていた。西浦監督も「ふさわしい行動や練習量でやるべきことをやっている。絶対に外せない」と信頼を置く存在。鴻谷自身も「1年前の春も4番だったけど、なかなか結果を残せなかった。そのときの経験が勝負強さにつながっている」と生かしている。
昨春に入れ替え戦を制して1部昇格。昨秋は5位だったが、今春リーグはここまで上位を走る。大阪の公立校を30年間率いて20年から同大学を率いる西浦監督に導かれて、今春リーグの主役に躍り出る快進撃を続けている。
まだ1部リーグでは優勝したことがなく、鴻谷は「大きい1勝だった」と笑顔を見せた。優勝争いは混戦模様。勝ち点15で上位は変わらないが、「まだまだ。意識したら全員浮かれてしまうので、一戦必勝で目の前の試合を1個ずつ勝っていくのが目標じゃないかと思います」と気を引き締めた。