
レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)が「シーズンの終わりにクラブと話すことになる」とクラブワールドカップ(W杯)で指揮を執るかどうかが不透明であることを、19日付のスペイン紙アスが伝えた。
Rマドリードは20日にホームで行われるスペインリーグ第32節でビルバオと対戦する。首位バルセロナと勝ち点4差に2位につけ、逆転優勝を達成するために絶対に勝利が必要な一戦を翌日に控え、アンチェロッティ監督が記者会見に出席した。その模様を伝えている。
欧州チャンピオンズリーグ(CL)敗退後最初の試合を迎えるチームの状態について、「選手たちやクラブと話をした。最も成功を収めてきた大会から敗退したことで皆が傷ついているが、常に勝てるわけではない。我々は皆、同じ考えを持っている。クラブとの対立などまったくない。私が会長やクラブと対立していると言う人がいるが、それは嘘だ。会長は我々が勝っている時よりも、今のような瞬間に愛情を示してくれる」と話し、間違った情報が出ていることに憤慨した様子を見せた。
会見ではまた、欧州CLから敗退したことで監督解任の可能性が高まっていることを受け、アンチェロッティ監督の来季去就に関する質問が飛び交った。
選択肢の1つにとして挙がるブラジル代表監督就任の可能性については「その件についてはシーズンの終わりに話すことになるだろう」と返答。6月から7月にかけてアメリカで開催されるクラブW杯でチームの指揮を執るかという問いに対しては「シーズンの終わりにクラブと話すことになる」と明確にしなかった。
さらに来季続投の可能性について聞かれると、「今は自分の将来について話したくない。シーズン終了後にクラブと話し合うつもりだ。君たちとは話さない」と答え、その時期がクラブW杯の前になるのか後になるのかという質問に対しても「分からない」と答えただけだった。
またRマドリードでは欧州CLに勝つことだけが価値のあるものだという感覚があるかという質問について、「欧州CLはRマドリードだけでなく、すべてのクラブにとって最も重要な大会だ。でもそれ以外の大会のことも考えている。我々には国王杯決勝があるし、スペインリーグとクラブW杯で優勝を目指すつもりだ」と見解を述べていた。