
レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)の将来が2度のクラシコ次第になるとスペイン紙アスが18日に報じた。
Rマドリードは今週、欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でアーセナルに2試合とも敗れ、大会2連覇の目標がついえた。これにより現在、アンチェロッティ監督の去就が取り沙汰されている。
欧州CLのタイトルは落としたものの、Rマドリードにはまだスペインリーグと国王杯に優勝する可能性が残されている。しかしその前には、今季2度の対戦でどちらも大差で敗れている強敵バルセロナが立ち塞がる(スペインリーグは0-4、スペイン・スーパー杯は2-5)。
アンチェロッティ監督は来年まで残る契約をまっとうしたいと考えているが、アス紙はそのために、タイトルの懸かる26日の国王杯決勝、来月11日にアウェーで行われるスペインリーグのクラシコ2試合が重要になると伝えている。
アンチェロッティ監督はアーセナル戦後に受けた来季去就の質問に対して、「今はその件については話せない。最後の試合になるのか、クラブが変化を望んでいるのかは分からない。それは今年かもしれないし、契約が満了する来年かもしれない」と自身の状況が不透明であることを明かしていた。
しかし「でもまったく問題ない。ここを辞める日に私ができることはただひとつ、クラブに感謝することだ。それは明日かもしれないし、10日後、1カ月後、1年後かもしれない。私がやることは、ただこのクラブに感謝することだけだ」と解任への覚悟を示した。
Rマドリードではメジャータイトルを獲得できずにシーズンを終えた場合、たとえ契約が残っていたとしても、監督が続投した前例はあまりない。最近では09-10年シーズンにペジェグリーニ監督(無冠)、12-13年シーズンにモウリーニョ監督(獲得タイトルはスペイン・スーパー杯)、14-15年シーズンにアンチェロッティ監督(獲得タイトルは欧州スーパー杯、クラブW杯)がシーズン終了後に解任されていた。そのため、アンチェロッティ監督が来季もチームを率いるためには、バルセロナ相手に首脳陣を納得させる結果を残さなければならないだろう。
今季限りでアンチェロッティ監督が解任された場合、Rマドリードは6月から7月にかけて米国で開催されるクラブW杯に暫定監督で臨む可能性があり、その候補にかつてRマドリードで監督を務め、現在クラブのフットボールディレクターを務めるソラーリ、Bチームを率いるラウールの2人が挙がっていると同紙は伝えた。