
<東京6大学野球:明大2-0東大>◇第2週第1日◇19日◇神宮
今春から指揮を執る明大の戸塚俊美監督(60)がリーグ戦初采配を勝利で飾った。3回2死一、三塁からリーグ戦初出場、初スタメンの2番・田上夏衣外野手(2年=広陵)の中前適時打で先制すると、4回にも貴重な1点を加えた。投げては先発の毛利海大投手(4年=福岡大大濠)が6回を1安打無失点。立大は法大にサヨナラ勝ちし先勝した。
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4季ぶりの頂点へ「戸塚明治」が、好スタートを切った。リーグ戦初戦の先発マウンドを任された毛利は「どうしても監督に初勝利をプレゼントしたかった」と、力強い真っすぐを制球よく投げ込んだ。「真っすぐで押せていたので、見逃し三振もしっかり取れた」と、9奪三振。「先発で長いイニングを投げられるように」と、冬場の走り込み、トレーニングの成果を発揮し6回を封じた。攻撃では公式戦初スタメンの田上が先制打。助監督を5年間も務めた戸塚監督らしく、適材適所の用兵が光った。
試合後、学生コーチからウイニングボールを手渡された指揮官は「いや、ホッとしましたね。選手たちに感謝です」と笑顔。「バッテリー中心に、最少失点に抑え少ないチャンスをものにするチーム作りをしたい」。目指す野球を体現し、力強く踏み出した。