
J1で18位タイと低迷する横浜は19日、スティーブ・ホーランド監督(54)の電撃解任から一夜明け、横須賀市のクラブハウスで中山昭宏社長と西野努スポーティングダイレクター(SD)が会見した。
中山社長は「ACLエリートでは東アジアを1位で抜けてファイナルステージに進んでおりますが、一方のJリーグでは現時点で1勝5分け5敗と苦しんでいる状況です。昨年後半にシティーフットボールグループのサポートをもらいながら、西野さんにも現地に入っていただき、さまざまな監督候補の中からさまざまな視点で検討した結果、お迎えしたスティーブ・ホーランド監督でしたので、このJリーグでもぜひ彼の経験を生かして成果につなげていただきかったし、期待しておりました。我々クラブとしても成功につながるようなサポートをしてまいりましたが、J1に関しては残念ながらそれが結果という形になっておりません。この状況をクラブとしては深く受け止めておりまして、今回の判断に至りました。ファン・サポーターのみなさま、パートナー、スポンサーのみなさま、そしてホームタウン、横浜市、横須賀市、大和市のみなさまにはご迷惑、ご心配をおかけしておりますけど、今回この判断に至った背景をぜひご理解いただければ幸いです」などと話した。
昨年は就任半年でハリー・キューウェル監督を解任し、今年はさらに早い3カ月でホーランド監督を解任。2年連続で監督を解任するという失敗に、クラブのトップとしてどういう責任を取るのか? そこを問われるとこう回答した。
「結果に対して私がどう責任を取るかっていうところも1つありますし、あとは今のスタイル、我々のサッカーのスタイルで起きていることに対しては西野さんを中心にやろうとしてくれていますので、そこをやり切ってもらうということを、きちんとクラブとして支えていくのが私の責任というふうに考えております」
進退について考えていないのか? と念を押されると「そうです(ない)。当然、そういう話になればあり得ると思いますけど、そのタイミングも含めて今はないです」。社長としてクラブの巻き返しをサポートしていくことを断言した。