
米大リーグのロッキーズは17日(日本時間18日)、元ヤクルトのヘンスリー・ミューレン打撃コーチ(57)の解任を発表した。ロ軍は両リーグ最悪の3勝15敗。打線はナ・リーグワースト3位のチーム打率2割2分、リーグ最多の195三振で、低迷の責任を取らされる形となった。後任は元監督のクリント・ハードル氏(67)が就任する。
ビル・シュミットGMは、MLB公式サイトによると「攻撃面で成果が出せていない。今のところ苦戦が続いている。そこで今回は、クリントに別の声として入ってもらうことにした。『バムバム』(ミューレン氏の愛称)の野球人としての知識や勤勉さには敬意しかないし、彼の今後の幸運を祈っている。ただ今回は、攻撃面で少し方向転換が必要だった」と解任の理由を語った。
ミューレン氏はヤンキースをへて、94年にロッテに入団。いきなり23本塁打を放った。95年はヤクルトに移籍し、29本塁打でリーグ優勝、日本一に貢献した。96年限りで退団すると、97年にエクスポズでメジャーリーグに復帰した。
引退後はジャイアンツの打撃コーチを務め、3度のワールドシリーズ優勝に貢献した。WBCではオランダ代表監督を務めた。ロッキーズでは23年から打撃コーチを務めていた。
後任のハードル氏は、02~09年までロ軍の監督とを務めていた。ロ軍や他球団で打撃コーチを務めた実績もある。