
<ヤクルト5-7阪神>◇17日◇神宮
阪神が延長戦を制した。11回表、近本光司外野手(30)の2ランで勝ち越しに成功した。
佐藤輝明内野手(26)は「バックスクリーン3連発」の記念日の8回、一時逆転の2ラン。勝利目前の9回2死二塁から、ヤクルトサンタナの適時二塁打、木浪の遊ゴロ失策で同点。延長戦でサヨナラ負けとなった。チームは貯金2となった。
先発のジェレミー・ビーズリー投手(29)は、今季最短の4回5安打3失点。それでも2番手の門別啓人投手(20)が、5回から2イニングを投げて3三振を奪うなど、無安打無失点で完璧な投球を見せた。
7回には3番手2死からゲラが2四球を出して降板も、代わった岩貞が長岡を一飛に打ち取り無失点に抑えた。
2点を追う8回、中野、森下の連続二塁打で1点差。なおも無死二塁で打席に立った佐藤輝が、ヤクルト清水の内角直球を完璧に捉えた。打球は右中間スタンドへ一直線。4月5日巨人戦(東京ドーム)以来となる逆転の5号2ランとなった。さらに9回に森下の適時打で1点を追加し、ヤクルトを突き放した。
勝利目前でまさかの展開が待ち受けていた。2点リードの9回。守護神の岩崎優(33)投手がマウンドに上がった。2死二塁からヤクルトサンタナに左適時二塁打を浴び1点差。続く代打赤羽の打球は遊撃へのゴロ。試合終了かと思われたが、木浪のファンブルで、二塁走者が一気に生還。失策で同点となった。
今季2度目の延長戦に突入して、サヨナラ勝利を果たした。
17日は1985年(昭60)の同日に3番バース、4番掛布雅之、5番岡田彰布の「バックスクリーン3連発」が生まれた記念日。伝説の日に本塁打で白星。貯金2で、18日からは本拠地甲子園で首位広島戦と戦う。