
アトレチコ・マドリードがトットナムのアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロ(26)を、DF陣強化の最有力候補に挙げているとスペイン紙アスが17日に報じた。
Aマドリードは現在、DF陣の世代交代を進めている。昨夏、サビッチ、エルモソ、ガブリエウ・パウリスタがチームを離れ、今季終了後にヴィツェルとアスピリクエタの退団が濃厚となっている。これにより新たなセンターバックの補強を考えており、シメオネ監督の同胞であるクリスティアン・ロメロの獲得を強く望んでいるとのことだ。
クリスティアン・ロメロは現在、クラブと代表の両方で注目の的になっている。トットナムでは今季、けがに苦しめられてわずか21試合にしか出場していないが、そのパフォーマンスは高く評価されている。アルゼンチン代表ではスカローニ監督にとって重要な存在となっており、通算42試合に出場し、すでにワールドカップ1回、南米選手権2回に優勝した。
トットナムとの契約は27年まで残り、ドイツの移籍情報サイト「トランスファー・マーケット」の市場価値は5500万ユーロ(約88億円)と世界でも高額なセンターバックの1人になっている。
同紙によると、トットナムが8000万ユーロ(約128億円)を要求する一方、Aマドリードは4000万ユーロ(約64億円)〓5000万ユーロ(約80億円)での獲得を望んでいるという。また、クリスティアン・ロメロはすでにシメオネ監督と話をしており、Aマドリード加入を希望する旨を伝えたとのことだ。
トットナムが交渉に応じる場合、Aマドリードは今夏アメリカで開催されるクラブワールドカップでクリスティアン・ロメロを起用できるように、6月1日から10日の間に合意できるように動くと同紙は伝えている。
クリスティアン・ロメロはEU圏外の選手だが、現在AマドリードではEU圏外の3枠のうち2枠をモリーナとサムエウ・リーノが占めているだけなので、スペインでプレーするのに問題はない。
クリスティアン・ロメロが加入した場合、Aマドリードは来季、フリアン・アルバレス、モリーナ、デ・パウル、コレア、ジュリアーノ・シメオネの計6人のアルゼンチン人を抱えることになる。さらにアタランタから期限付き移籍で来ている第2GKのムッソが来季も残留した場合、その数は7人に達する。(高橋智行通信員)