
開幕カードのリベンジだ。広島森下暢仁投手(27)、床田寛樹投手(30)ら先発陣が17日、マツダスタジアムで調整を行った。18日から阪神と甲子園で3連戦。開幕カード以来の対戦は、3週間前と同じ3投手で臨む。開幕3戦目に勝利した森をのぞき、初戦の森下、2戦目の床田にとってはリベンジ登板となる。
18日先発する森下は前回、立ち上がりの1回に浴びた佐藤輝の2ランが決勝弾となり、敗れた。その後は2戦2勝と着実に白星を積み重ねているものの、いずれも先制点を与える投球内容に本人は満足していない。「3試合は先に点を取られているので、それをなくしていけたら」。再び投げ合うことになる阪神村上よりも先に点は与えない。
前回今季初完封勝利を挙げた床田も、開幕2戦目は決勝点を本塁打で献上している。「そこを意識して、ランナーをためないようにできればいいかなと思います」。リベンジを期す甲子園は本塁打が出にくい球場とはいえ、細心の注意を払う。「前回負けているので、場所は違いますけど、やり返せれば」。前回7回までに3度許した先頭打者への投球にも注意しながら、勝利に近づける投球を目指す。
チームは連勝こそ止まったものの、8勝6敗で首位に立つ。特に週末のカードは2週続けて同一カード3連勝。先陣を切る森下は「1戦目を取れれば、流れ的にもいい状況はつくれると思う。金、土日がいいリズムをつくればまた打線もつながってくると思う」と胸を張る。開幕カードの雪辱を果たし、再びチームに勢いをもたらす。【前原淳】