
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Rマドリード1-2アーセナル>◇16日(日本時間17日)◇準々決勝第2戦◇サンティアゴ・ベルナベウ
【マドリード=高橋智行通信員】王者レアル・マドリード(スペイン)がホームサポーターの前で散った。初優勝を狙うアーセナル(イングランド)に1-2と敗れ、2戦合計でも1-5という完敗だった。
名将カルロ・アンチェロッティ監督(65)はアーセナルの強さを認めた上で「無敵のチームなど存在しない」と勝ち続けることの難しさを吐露した。また、自身の去就について問われると「今年かもしれないし、契約が満了する来年かもしれない」と明言は避けた。
会見での一問一答は次の通り。
-アーセナル戦について
「チャンピオンズリーグで敗退するのは残念なことだし、そう考えるのは普通のことだ。それはサッカーのもうひとつの側面だよ。我々はこれまで幸せなことを何度も経験してきたが、悲しいこともある。幸せなことと同じように悲しいことにもうまく対処しなければいけない。まだ3大会あり、スペインリーグ、国王杯、クラブワールドカップに集中する必要がある。アーセナルは2試合とも我々よりも優れていたし、それを受け入れる必要がある。我々は勝利を目指したが、試合の流れを変える可能性があったPKを奪われてしまった。しかし、アーセナルの守備はとても素晴らしかったし、我々はスペースを見つけるのに苦労した。インテンシティーは良かったが、十分ではなかった」
-何が足りなかった?
「今日分析を行うのは正しいことではない。我々はこの対戦と今後我々に与えると思われる打撃を受け入れなければならない。私が選手たちに言ったのは、頭を高く上げなければならないということだ。我々はこれまで何年もこの大会で非常に良い結果を残してきたのだから。今季はそうならなかったが、スポーツではこのようなことは起こり得ることだし、無敵のチームなど存在しない。姿勢の面でチームは全力を尽くした。常に他の年よりも優れた成果を上げることなどできない」
-自身の将来について
「今はその件については話せない。最後の試合になるのか、クラブが変化を望んでいるのかは分からない。それは今年かもしれないし、契約が満了する来年かもしれない。でもまったく問題ない。ここを辞める日に私ができることはただひとつ、クラブに感謝することだ。それは明日かもしれないし、10日後、1か月後、1年後かもしれない。私がやることは、ただこのクラブに感謝することだけだ」
-自分を敗退の責任者だと思うか?
「誰かがそのように考えているとしても、リーグ戦と国王杯で優勝するために今後の試合の準備をするという自分の考えに変化はまったく生じない」
-セバージョスを先発起用しなかった理由
「セバージョスは100%の状態ではなかったので最初からプレーしなかった」