
<中日3-1広島>◇9日◇バンテリンドーム
広島は中日に競り負け、引き分けをはさんだ連勝が3で止まった。
1-1の同点に追いついた直後の8回裏を託したハーンが、誤算だった。先頭打者を出し、味方の守りでなんとか2死までこぎつけながら四球と暴投などで二、三塁に。そのピンチで粘りきれず、代打ブライトに決勝の2点適時二塁打を浴びた。
勝ち継投を担うハーンだが、今季の登板6試合中3試合で失点。この日で防御率は9・00にはねあがった。「結果にとらわれず、試合は続いていくので1日1日しっかり自分のパフォーマンスを出そうと思います」と気持ちの切り替えを強調も、本来の力を出し切れてはいない。ただ新井貴浩監督は「良い悪いを繰り返しているので。悪い悪いじゃないので、そこは力のある投手なので、練習とかで修正しながら次のマウンドで頑張ってもらいたい」と期待感を示し、擁護した。
むしろ監督は、無死二、三塁から三塁走者の矢野の激走などで追いついた8回の攻撃を評価。「昨年までなら、あのまま1点リードされていきそうなところで、いったん追いついたというのを、結果負けたけど、また明日につなげていきたいと思います」ととらえた。末包がなんとか食らいついて一塁ゴロを打ち、矢野のホームインを呼び込んだことに「矢野が最後突っ込んできたけど、追い込まれた中で、なんとか食らいつくという気持ちというのが出始めているなと思う。そこは技術じゃない。そこは何とかという、メンタル的なところもある」と評した。5日以来の借金1も、次につながる好材料も見せた敗戦だった。