
レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(65)が欧州チャンピオンズ・リーグ(CL)準々決勝第1戦アーセナル戦の0-3大敗後「可能性はかなり低いが、逆転を目指さなければいけない」と意気込みを語った。
前回王者Rマドリードは8日にアウェーでアーセナルと対戦し、イングランド代表MFライスの直接FK2発とミケル・メリーノのゴールで惨敗を喫し、ホームでの第2戦に向けて新たな奇跡を起こすことを義務づけられた。
この試合後、アンチェロッティ監督が記者会見に出席した様子をスペイン紙マルカが伝えている。
「厳しい敗戦だ。この結果は予想していなかった。チームは1時間、とても良く組織化されていたが、セットプレーの2失点で精神的にもフィジカル的にも落ち込んでしまった。我々は反撃できず、あのような形で試合を終えるのは厳しかったし、最後の30分は非常に悪かった。自己批判を行い、逆転するためにできる限りのことをやる必要がある」
続いて、逆転できるか? との質問に対し「可能性はかなり低いが、逆転を目指さなければいけない。悪い試合にリアクションするチャンスとなる。逆転できることを願っている」と返答した。
大敗の責任については「それは間違いなく私にある」と認め、チーム崩壊の理由には「それを説明するのは難しい。我々は個人プレーをやろうとしたが、それが痛手となった。アーセナルはボールをうまくコントロールしていたよ」と相手をたたえた。
監督は最後に、来週16日にホームのサンティアゴ・ベルナベウで行われる第2戦に向けて「今夜の試合後だと可能性がないように思えるが、サッカーでは常に変化がある。アーセナルがセットプレーから2ゴールを決めるとは誰も予想していなかった。ベルナベウでは、そのようなことがよく起こる」と諦めていないことを強調した。(高橋智行通信員)