
大腸がんから復活した経験のある阪神原口文仁内野手(33)が帝京の大先輩の復帰を祈った。
3日、とんねるず石橋貴明(63)が、食道がんを患っていることを公表した。正月恒例のテレビ朝日系「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」の「リアル野球BAN対決」では「チーム帝京」、「石橋ジャパン」として6年連続で共闘。自身の闘病中に激励の言葉をもらうなど、感謝する存在にエールを送り返した。
「ここからが大変だと思う。本当にまた元気にテレビだったり、YouTubeだったり…。もちろん野球盤も一緒に、お世話になっているので。そういう復帰をすごく願っています」
3日のDeNA戦(京セラドーム大阪)終了後、石橋のがん公表の知らせが届いた。原口は「後輩思いの大先輩。後輩にも分け隔てなく接してくれて、本当に優しくしてくれる」と慕う。同じ大病を乗り越えた身として「体調を崩さないように、本当にそこに気を付けて、まずは手術を乗り越えてほしい」と祈った。
原口は19年1月に大腸がんの手術を受け、抗がん剤治療を続け、同6月に復帰した。「発表してすぐ、励ましのLINEをいただいた。治ってから野球盤に出始めたり、いろいろ交流がある中で、いつも気にしてくださっている。本当にありがたい」。言葉を励みに闘病し、昨年1月には完治を発表。今回は原口から連絡を送った。
「元気になって、また活躍しているところを見たい」。8日からは今季初の本拠地甲子園での戦いに臨む。回復への願い、そして、感謝を胸に、帝京魂で戦い続ける。【塚本光】