
<西武6-0ソフトバンク>◇4日◇みずほペイペイドーム
負、負、負、雨、雨、負の西武がようやく晴れた。開幕5戦目で今季初勝利。昨季91敗のどん底からの再建を託された西口文也監督(52)も「ちょっとひと安心。本当、それが率直な感想ですね」と初のウイニングボールにしばし浸った。
重荷が少し外れた。源田壮亮内野手(32)も「ホッとしました」とひと息だ。開幕から14打席で無安打。「いい当たりあるし、ワンチャン、高打率もあったのに…」。2日、雨の仙台での居残り打撃。何を思ったか記者に2択を迫った。「直球と変化球、どっちがいいですかね?」。直感で「変化球?」と答えると「じゃ変化球打ってきまーす」と迷わず設定をいじった。
この日、3点先制の直後に訪れた今季15打席目。初球の内角カットボールを迷わず引っ張った。一塁線を破る適時二塁打。「みんなが喜んでくれてうれしかったです」。オフには自身の騒動もあった。「逃げも隠れもするつもり、ないので」。信頼を取り戻せるよう懸命にやってきた。
責任の大きさは自覚する。特に複数年契約中で、チームの中核にいる自身と外崎の“トノゲン”には矛先が向きやすい。「いろいろ言われるのは、それだけ真剣に応援してもらっているということなので」。自身も外崎も、この日はチーム初勝利に貢献。雨の仙台から福岡へハシゴしてきたファンたちは、4回表の33分間の猛攻で跳ね続けた。
これが獅子再建への1ページだ。もう91敗もしたくない。負ければ誰もが悔しい。3月27日夜、都内の焼き肉店で決起集会。くじ引きで席を決め、スローガン「ALL ONE」を高めた。勝利まで8日もかかったけれど、だからこそ夜明けが心にしみる。偶然にも4月4日と運命の語呂合わせ。ベンチ裏でセデーニョが何度も「獅子DAY!!」と叫んでいた。【金子真仁】