
<中学硬式野球 第31回日本リトルシニア全国選抜野球大会>◇30日◇準々決勝◇大阪・大阪シティ信用金庫スタジアム、南港中央公園野球場
世田谷西(関東連盟)、堺泉北(関西連盟)、奈良西(関西連盟)、青森山田(東北連盟)が準決勝に進出した。
【センター狙いから一転】
昨年秋の関東王者で今大会4度目の優勝を狙う世田谷西は攻撃陣が先手をとり続け、9-5で武蔵府中(関東連盟)を破った。
1回表に川村亮煌(3年)、川本琉生(3年)、鐘ケ江勇人(3年)の3連打などで4点を先制した。2点差に迫られた3回に川本のセンターへの二塁打で1点、4回には元木瑛介主将(3年)が両翼100メートルのレフトフェンスを越える3ランを放った。
内角の変化球を鋭く振り抜いた中学通算6号について元木は「センター狙いでしたが、内角に入ってくるスライダーだったので、レフトに飛びました。この大会前は打ててなかったんですけど、チームのスタッフの皆さんにアドバイスをもらって、上がってきました」。
前に大きく振り抜くフォロースルーが父親の元巨人元木大介氏を思い起こさせるが「構えがよく似ていると言われます」と笑顔だった。
【『夢中』で菊森が一矢】
武蔵府中は相手ミスにも乗じて、3回まで2点差で追ったが突き放された。それでも、最終7回裏に菊森健介主将の三塁打などで2点を奪い、最後まで諦めなかった。「たくさん応援してもらって、最後はなんとかしたかった。うちのスローガンは『日本一夢中』なんですが、夏に向かって粘り強く、全員で夢中になります」と話した。
今大会3勝して8強入りした小川紀輝監督は「相手は絶対王者で場慣れしていますね。うちはガツガツした選手が少ないんですけど、強い相手に対して、ベンチの選手が代打起用に応えてくれたり、最後まで相手にくらいついたり、ちょっとだけ新しい一面を見せてくれた」と手応えを感じていた。
【東北連盟勢2度目の4強】
青森山田が尾道(関西連盟)の追い上げをかわして3-2で勝利した。球威のある大型右腕・大野利美耶(3年)と大型左腕・江戸碧大(3年)の継投と難しい一撃でも2度併殺でしのぎきるなど、守りの堅さで切り抜けた。
捕手として2人を好リードした尾崎凱來主将(3年)は「相手打者が嫌がるような配球を心がけました。日本一に向かって、全員で1つになります」。
中條純監督は「肝心なところで併殺がとれたのが大きかった。守備から試合をつくっていく形ができはじめました」と喜んだ。
東北連盟勢の4強入りは昨年の東北楽天以来2度目で、決勝進出は1度もない。青森山田のグラウンドにもまだ雪が残っており、大会前でも室内練習場ばかりでフライを受けたり、連係プレーの練習はできない中での快進撃。埼玉から進学した尾崎は「中学と高校で日本一になりたくて、青森山田を選びました。日本一になります」と力強かった。
▼準々決勝
世田谷西(関東) 9-5 武蔵府中(関東)
尾道(関西) 2-3 青森山田(東北)
小諸(信越) 2-3 堺泉北(関西)
瀬谷(関東) 4-6 奈良西(関西)
【31日の組み合わせ】
▼準決勝
<大阪シティ信用金庫スタジアム>
世田谷西 9時 堺泉北
奈良西 11時 青森山田