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【センバツ】関東出身も増えた智弁和歌山「半分くらいは和歌山の子で」割合変化も伝統息づく


智弁和歌山は、センバツ高校野球決勝で横浜に11-4で敗れ、31年ぶりの春の優勝を逃した。渡辺選手が5試合連続で先発するも、6回に大量失点を喫した。チームは今大会で伝統の強打に頼らず犠打を多用し、計21犠打を記録した。また、甲子園での初戦敗退の連続から脱出し、優れた戦いぶりを見せた。創立当初、和歌山の生徒を中心に強化したチーム方針を転換し、最近は県外からの選手も受け入れているが、依然として和歌山に根差した教育を大切にしている。中谷仁監督のもと、智弁和歌山は伝統と革新が融合し、高校球界の有力校であり続けている。

智弁和歌山対横浜 智弁和歌山の渡辺(撮影・石井愛子)

<センバツ高校野球:横浜11-4智弁和歌山>◇30日◇決勝

智弁和歌山は31年ぶりの春の頂点に届かなかった。センバツの決勝は、これで4連敗。中谷仁監督(45)は「悔しい。横浜さんは強かった。選手は甲子園で成長してくれました」と潔かった。

快投連発だったエース渡辺が5試合連続で先発したが、6回に6失点とつかまった。それでも、先制を許した直後の2回に犠打を絡めて追いつくなど今大会計21犠打で、伝統の強打に頼らない戦いぶりが目立った。21年夏の優勝後、甲子園では3連続で初戦敗退していたが、4勝で「復活」を印象づけた。

78年に和歌山県に誘致されて学校創立。県から「できれば地元の子たちで」と依頼され、高嶋仁前監督(78)が和歌山の生徒を中心に全国的な強豪まで強化した。1学年10人の極端な少数精鋭は革新的だった。ただ、少子化で方向転換を迫られ、県外生にも門戸を広げることに。合宿所を設け、神奈川出身の渡辺のように、関東からも一定数、受け入れ始めた。

藤田清司理事長(71)は「それでも半分くらいは和歌山の子でやってほしい」と理想を掲げる。部員25人のうち和歌山は10人、関西圏が9人。選手の出身地は多様化しても、創立当初の理念は息づく。プロ出身の中谷監督の指導力と伝統がかみ合う智弁和歌山は、まだまだ高校球界の「雄」たりえる存在と知らしめた。【柏原誠】

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