
<FA杯:フラム0-3クリスタルパレス>◇29日◇準々決勝◇クレーブン・コテージ
イングランド協会(FA)カップで、クリスタルパレスがフラムに3-0で快勝し、準決勝に進出した。日本代表をFIFAワールドカップ(W杯)出場に導く先制ゴールを決めたMF鎌田大地(28)は、2-0の後半25分から出場し、同30分に追加点をアシストした。
1日のFA杯5回戦ミルウォール戦で相手GKに顔面を蹴られて負傷したチーム得点王のFWマテタが復帰したが、主役は勢いに乗るイングランド代表MFエゼだった。
前半34分、左サイドから中央に切れ込み、右足で鮮やかなミドルシュートを決めて先制。同39分にも左サイドから鋭いクロスを送り、FWサールのヘディングでのゴールをアシストした。イングランド代表として24日のラトビア戦で国際Aマッチ初ゴールをマークしたアタッカーが前半から1得点1アシストと躍動した。
日本代表帰りの鎌田は後半25分、ボランチのMFウォートンに代わって出場。その5分後に左サイドでこぼれ球を拾って前を向くと、絶妙のタイミングでスルーパスを送った。オフサイドラインぎりぎりで抜け出したFWエンケティアが右足でGKの股下を抜いた。鎌田は日本代表として20日のバーレーン戦で途中出場からゴールを決めており、クラブに戻ってもベンチスタートからゴールに直接絡んだ。
チームは昨年9月に加入したフランス人DFラクロワ、イングランド代表DFグエイを中心としたほぼ不動の最終ラインがフラムを完封。公式戦5連勝で、FA杯初優勝に一歩近づいた。